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未央さんと文通した感想
ライティング・ライフ・プロジェクトの産みの親である、さめじまみおさんが、BE★ME っていう新しいプロジェクトをはじめたってよ!!
ってことで、さっそく申し込みをしました。
やることはいたってシンプル。
みおさんと、文通をするの。ただそれだけ。
ネットを使うので、正確にはメール文通だ。
どんな便せんにしよう。季節感あるものがいいな。
という楽しみは味わえないので、ワタシは最初の挨拶で、意識的に季節感あふれる日本語を書こうと決めていた。
LINEを毎日使いこなすアラカンのワタシは、スタンプだってたくさん持っている。面白いものから、可愛い物、なんならニッチなものまで。
スタンプのニッチってなに? って方のために言っておくと、
妖怪シリーズや、鳥獣戯画。あとはお坊さんだったり、エジプト壁画なんかもある。ゆみこって名前が入った毒舌スタンプなんかもあって、
日本語を綴らずとも、相手に一言いうテクニックやツールは、すっかり持ち合わせている。
そして、それに慣れ親しみすぎていて、気づいたら、もう何年も、時候の挨拶なんてしていなかったことに気づいた。
淋しいっていう年寄りめいた感傷に浸ってるのではない。
やってみたら、なんとも瑞々しい気持ちになったったってことだ。
いいなぁと思った。
温暖化に伴って、私たちの季節感は薄れがち。
今日は12月3日だというのに、ワタシの家の近所では、銀杏がやっと色づきを見せている。確実に3週間は遅い。
温かくていいね、なんてのんきなこと言ってる場合じゃない。
伊勢湾に住んでいた伊勢海老が、伊勢湾じゃ暑すぎて、北の海に棲みついてて、伊勢湾の伊勢海老が不在だっていうのだ。
一次的な不在じゃない。移住。
おかげで漁師さんが仕事ないんだって、なんていうレベルでの報道を見たけれど、私たちの環境は、いまやとんでもないことになりつつあるんだろうと思われる。怖いですね。
なーんてことも、文通だと書いちゃったりする。
だって、文通だから。
必ずお返事がくる。
必ず読んでもらえる。
必ず心を感じる。
連絡事項でもないし、他の誰かが読むこともない。
みおさんという、感受性と知性と言葉の女神が、受け止めてくれるのだから、書きたいことを書けるってものである。
書きながら、ワタシはどうしてこれを書いたのかな?とか考えるのもまた、自己認識への一歩だ。
人によっては、こう書いたから、慰めて欲しいとか、こう書いたのだから励ましを期待するとか、叱咤激励を貰いたいなんていう、勝手な期待や心の取引をしながら書き送る人もいるかもしれない。
ワタシみたいに、みおさんとラブレター交換をしている疑似恋愛気分で書く人もいるだろうし、
癒されたくて書く人もいるだろう。
懺悔や告白もあるかもしれない。
そのどれもが、文通の醍醐味だ。
文通でしか生まれない期待かもしれない。
ワタシには、スタンプを送って、あえて言葉にしない習慣からの離脱が、予想以上に癒しになった。
ワタシは比較的、言語化をしながら日常の営みをしている方だけど、
それでも新鮮だなぁって思った。
ってことで、ワタシは文通体験がとても楽しかったのでした。
今年もアドベントカレンダーに参加しています。