壮大なドラマとしてのプロレス①
物心ついた時にはもうプロレスを観ていた。
小さな頃はテレビのゴールデンタイムでプロレスを放送していた。
ボクのテレビのヒーローはウルトラマンや仮面ライダーだったので、おそらくその流れの中でプロレスを観ていたと思う。
一番はじめに記憶があるのは猪木対モハメド・アリの試合だ。
夜遅い時間に放送されたので、小さなボクは寝てしまって、朝、その結果を母から聞いたら、猪木はずっと寝ていて、引き分けだったよ、ということだった。
のちにそれは度重なるルール変更を経て、不利な戦いを強いられた猪木が編み出した戦法だとわかった。
猪木とアリの試合を楽しみにしていたということは、その前からプロレスが好きだったということになるが、細かいことは覚えていない。
他に記憶があるのは猪木対モンスターマンや猪木対ストロング小林などの試合だった。
やはりボクの最初のプロレスのヒーローは猪木だった。
つづく