10代の頃の私(2)

私が最初に行った美容整形は、

"目の全切開手術"(平行な二重にする為)でした。

手術の存在を知り、「しよう!」と決めたのは確か16歳くらいだったかと思います。

だけど、どうしても親にはバレたくなくて、

「県外の大学に入学して一人暮らしをし、入学年の夏休みに手術をする」がベストタイミングだと思ったので、一年浪人後やっと県外の大学に入学した私は、大学の夏休みに向けて具体的にどこで手術しようか決め始めました。(用意周到に、大学入学スタートと同時にアイプチを使用し、手術前後の顔にそこまで変化を起こさないようにしました。)

当時(2010年)は、今ほど美容整形の症例写真というものがネット上に上がってなかったのですが、

大手美容外科の症例写真は充実していて、ダウンタイムがどれくらいになるのか把握できたので、その中でも特に私が求める平行型の二重が上手そうな先生にお願いすることに。

北海道の支店だったので、関東からわざわざ飛行機で行かなければならなかったのですが、知り合いに会うこともないし、丁度いいかもと思ったのです。

症例写真は主に3つの経過「手術直後-1週間後-1カ月後」で目をクローズアップされているもので、

「1カ月の休みで十分!」と思いました。

ここで今思う私の当時ダメだった点は

・ブログや2ちゃんなど、実際に手術を受けた人の生の声をリサーチしなかった

・ダウンタイム(手術前より顔が異常になること)がどのくらい辛いか、覚悟ができてなかった

・全切開手術のダウンタイムは長い(半年-1年)という事実を知らなかった

・病院に本当に腫れは1カ月で引くのか、積極的に確認しなかった

ことです。

結果を言うと、仕上がり(今の私の目)は見事に平行二重になり満足しています。

が。。ダウンタイムは想像の1カ月どころか半年-1年もありました。それにより私は大学の1年間を不登校することになりました。

どうして病院側はもっとダウンタイムについて教えてくれなかったんだろう。。

どうして1カ月くらいで腫れが引くと言ったのだろう。。

写真の腫れと実際の腫れは明らかに異なり、それは詐欺レベルだったと今でも思います。

手術直後、あまりに写真と異なる腫れ具合に失敗だと思い、私は北海道のホテルで一人パニックになりました。1週間後、抜糸が終わり関東の家に帰宅した私は、この腫れは本当に1カ月後まともに戻るのだろうかと不安に思うと同時に、(当時お付き合いしていた)彼に早く会いたい、と思いました。

でも待てど暮らせど、腫れは一向に引きません。(半年でまともな目に落ち着くのだから当たり前ですが、当時は1カ月で完全に引くと思っていたのです)

胸の動悸はおさまらず、ご飯も喉を通らず、身体は3週間目頃にはみるみる痩せこけていました。

「このまま死んじゃうかも」とも考えると急に怖くなって、棚にある砂糖を口に入れてカロリー摂取をしました。

「整形した」なんて恥ずかしくて絶対に誰にも言えない。

でもこのままずっと一人で学校にも行かず、この顔で、どうやって暮らしていけばいいんだろう。

私は遂に母に電話を掛け、謝りながら整形の事実を告白しました。

「本当にごめんなさい」と。

母は直ぐに許してくれ、次の日には東北からはるばる新幹線で駆けつけてきてくれました。

結局1年引きこもりになってしまい、大学も1年行かなかったのですが、

復帰後、猛スピードで単位取得をした私は無事に留年もせず大学を卒業できました。

残念なことに当時の彼には術後のパニック時か、その後の暗い暗い引きこもりの中で、電話かメールで私から別れを切り出しまったらしく(当時のことはショックであまり覚えていないのですが。。)、お別れしてしまいました。私は引きこもりの中で彼に一番会いたいと恋しがっていたので、皮肉ですが彼がいなかったら退学していたと思います。なので彼には感謝しています...

又、同じサークルの友達(2名には告白しました)も連絡などで励ましてくれ、復学する勇気をくれました。

顔に自信がなく、高校時代はほぼ人と喋らないような自分に、こんなに良い友人が持てたことがすごく嬉しかったです。

そして約1年間、毎月のように新幹線で私のアパートに来てくれ励まし続けてくれた母には、感謝しても仕切れない感じでした...

色々と書いてしまいましたが。。

整形は、それがプチであれどうあれ、事前リサーチや周りの理解も必要なのだと実感しました。