人を愛することを、やめられないくせに。そのくせに。
俺はきっと誰よりも人間のことを愛している。
人間の憎たらしい部分も、幼稚な部分も
咄嗟に挙動がおかしくなるさまも、
時に醜悪の極みのような姿を見せるところも、
それら全てを含めて、それでも「愛している」。
と、言うのに、
こんな俺でさえも、
誰かの少しの言葉選びの誤りや、
自身への扱いが不条理に雑になったり、
最低限の敬意を感じられなかったり、
そんなことでふと腹が立って、
腹が立っただけに留まらずBADの精神状態になってしまって、
「なんだ、自分はこんなにもまだ単純で且つ愚かな人間性の持ち主だったのか」と落胆することがある。
要は、俺はとんでもなく広い海のような心の持ち主だったりだとか、守護神のようだったり、
絶対的な存在には、まだまだなれそうにないのだ。
叱るべくして、俺もただの人間の一人なのだ。
人らしくありたいなら、自分の過ちさえも、機嫌を悪くしてしまう部分があることも、何かあれば誰かと同じように傷ついてしまう心を持っていることも、受け入れればいい。愛せばいいのに。
俺は、人らしくありたいのではなく、
神様的な立ち位置になりたいとでも思っているのだろうか?
人として生まれたからには、きっと人の領域を脱することはおそらく不可能だろうに。
俺、何がしたいんだ。
何をやってるんだよ。
たまにこんなふうにBADに入ることはあって、風呂に入ってひと眠りでもすれば結構いい感じに精神状態を持って行けるんだろうけど、それでもやっぱりBADに入った時の体感は結構キツイものであると感じる。
人として、死に際まで、自分に出来ることを精一杯やっていくと決めた以上はこんなことでめげている場合じゃないし、
「立ち上がれ。立ち直れ。」と自分に言い聞かせ鼓舞する。
大丈夫だ、真面目で優しい人は、だれもみな同様のことでBADに入る時はあるらしいから、おれもそれに等しいというだけなんだ。
大丈夫だ。
ああ、少し眠ろうか。
きっと心が疲れたのだ、
大丈夫、少しすればまた元気な俺に戻れるから。
なんだか、こんな比較的精神状態がやられている時の俺の姿を見せてしまってごめんなさい。
でも読んでくださってありがとう。
また会えますように。
眠るまで少しの間、これを読んでくれた人に対して、ちょっとラッキーな事が起きるように、念を使っておくね。
またね。おやすみなさい。
千川 悠里(10)