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おどるよサン
2020年4月21日 14:51
風薫る5月。この季節になると、湊人のことを思い出す。湊人は目から鼻に抜ける頭を持った人だった。私が追いつくことは、到底不可能だった。しかし、彼は私を見捨てなかった。きっと、身につまされる想いが私に対してあったのだろう。いつも斜に構えた目に、木で鼻を括った態度の私に、湊人は風光るかのごとく手を差し伸べてくれた。その瞬間、毒を食らわば皿までと思っていた私の心がばっとほどけ、彼についてい