大学院進学前に調べておくこと・考慮しておくべきこと

こんにちは。文系大学院卒の社会人です。

今回は、文系の方が大学院進学時に事前に調べておく必要があること、
確認しておくべき事柄を私の経験を基に記述致します。

なお、私は私立大学から国立大学の大学院へと進学時に大学を変えております。

大学院を現在の大学から変える予定の方も、
そのまま自大学の大学院に進学する予定の方も
是非、一度ご確認ください。


★確認しておくべきこと

1. 大学院修士卒業後の進路
2. 行きたい研究室の修了生の進路
3. 指導教官の考え方
4. 指導教官の実績
5. 大学院時にかかる費用


1. 大学院修士卒業後の進路


院修了後の進路は、大学院進学を決めた時点で、
暫定的であれ、決めておいた方が良いです。


就職か博士課程進学かで、研究に費やす時間配分や研究内容が大きく変わってきます。

※博士課程進学の場合は、修士の研究は博士論文に繋がっていくため、
テーマ設定にかなりの時間を要します。

例えば、博士課程進学の予定でいたが、
途中から一般企業への就職(または公務員)に変わった場合、かなり苦しいです。


テーマ設定にかなりの時間を要しているため、
就職活動終了後に、本格的な研究となると
かなり時間的にタイトになり、最悪の場合、
修了要件満たせず、、、となることもあります。

その為、大学院進学決定時、大学院入学時の2回のタイミングで、
将来の道をイメージしておくと良いかと思います。
もし、迷っているということでしたら、
リスクを減らすため、就職活動ありきで
研究等を進めていくことをお薦めします。


なお私は、大学院入学時には就職活動を行うことを決めていた為、
就職活動前に研究テーマ設定と実験を1つ行い、就職活動終了後に
実験を2つ行って修了しました。


2. 行きたい研究室の修了生の進路


修了生の進路を確認しておくことは、
社会人になった今から考えると重要だったなと思っています。


いわば、自分の進みたい道がその研究室に所属してもあるかということです。


例えば、先輩たちが、みんな博士課程に進むような研究室で、
自分だけ就職活動を行うというのはやりづらさがあります。

(ノウハウ不足や研究室所属者の就職活動への理解が乏しいことによるギスギスした空気)
なお、逆もしかりです。


このあたりは、研究室訪問などの際に、
その研究室の先輩に聞いてみたり、
研究室のホームページなどがあれば、
修了生の進路をチェックしてみてください。



3. 指導教官の考え方

指導教官の考え方を進学前に把握するのは
正直いうとかなり難しいですが、
できる限りでもよいので情報を集めておいた方が良いと思います。

ここでいう考え方とは、研究分野に対するものと進路に対するものの2点です。

まず、研究分野に対する考え方ですが、
これは指導教官の論文や指導実績、出版本(もしあれば)などを通して、
確認してください。

特に、進学先を学部時代の大学から変える場合は、非常に重要です。


研究室のホームページなどには、研究分野などがざっくり書いてあり、
自分の研究したいテーマと近いななどと考え、
受験対象にするか決めるかと思いますが、
そこから一歩踏み込んだところで、確認してください。


例えば、心理学の分野でいうと
臨床心理学といっても、フロイトの精神分析やエリスの論理療法など
様々な考え方があります。
精神分析を軸としていた自分が、論理療法を軸とする指導教官のところに
進学するとかなり苦しみます。


なお、私の研究室の同期や別の大学院の仲間は
こうしたそもそもの考え方の違いにかなり悩んでいましたので、
気を付けておく必要があると考えています。


4. 指導教官の実績

指導教官の実績もかなり重要です。
特に博士進学、そして研究者を志望している場合は、
非常に大切です。

想像通り、いや想像以上に学問の世界は、狭いです。
どこの研究室出身かどの教官のもとで育ったかが、将来のポストに関係してきます。


非常講師やTAなどでお金を稼ぐ際も、
指導教官や所属研究室、所属大学院の名が効いてきます。
もちろん実力社会ですが、実力が均衡した際などは名前のインパクトが強いです。


指導教官になりうる人の実績は、
進学先を決める際、確認しておくことをお薦めします。


5. 大学院時にかかる費用

最後は、当たり前といえばそうですが、
費用については、事前に確認してください。
入学料や授業料は最低限ですが、
生活費の試算も忘れないようにしてください。

そして意外と見落としてしまうのが、
研究費や学会などの交通費が
どの程度まで出るのか調べておくと良いです。

特に文系の大学院は研究費の割り当てが少なく、
資料を取り寄せるや学会発表(海外だとかなり痛いです)時に
いくらまで使えるか確認しておくことは大事です。

ちなみに私はそこまで確認しておらず、
研究や学会発表時に思わぬ大きな出費となり、
手痛かったです。

以上、5点は今から振り替えるともっと調べておけばよかったなと
思うことです。


少しでも皆様のご参考になれば幸いです。

次回は、「大学院時代の1日と修士2年間のスケジュール」に関して、記述致します。

最後までお読み頂きありがとうございました。



#大学院進学 #文系大学院 #大学院迷ってる人へ #心理学

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