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旅する理由はわたしの気持ち


昨日、実母と電話をしていて
話の流れで、先日、息子と新幹線で大阪に行った話になった。

香水を買いに行った、とまで詳しくは話さなかったけど

行きたいお店があったから行った、と伝えたら
「リッチな生活をしてるねー」と言われた。


わたしはいつも実母の言葉に反応してしまう。
きっと少し前のわたし、
いや、ほんの1週間前のわたしでも
この言葉を受けて、心が揺れていただろう。
そう、確かに香水を買いに行くためだけに
新幹線に乗って大阪に行くなんて、何様なんだろう。
仕事もしていないのに、、、

でも、今回はなんとも思わなかった。
だって、わたしの大阪旅は、
もう宝物のようにしあわせな旅だったから。
誰に何を言われようと
あの経験は、わたしの宝物だから。


香水を買うためだけに
新幹線往復代13000円。
安くない、普通はおかしいと思うよね。笑


だけど、浮かんじゃったんだ。

あの香水を感じてみたい。
あの空間を体感してみたい。と。


いろんな方法を考えた。
新幹線代はわたしにとってはやっぱりネックだった。
行くと決めては、「やっぱり勿体無いよね〜」と
ずっと考えてた。そんなこと何日も繰り返してた。
(なんという暇人、、、)


夫にも話してみた。
「本店は東京にあるなら今度みんなで
東京に旅行に行こう。その時に行けばいい。」
そう言われて、そうだな。って思った。

だけど、一晩寝て思った。

『本当にその今度は、来るのだろうか?』


考えすぎてモヤモヤしてた。
ずっとずっとモヤモヤしてた。


そして、まみさんに言われた。
「疲れない?」って。

うん、疲れた。
あぁこれはモヤモヤじゃなくて
疲れてたんだ、とそのときやっと気づいた。
考えすぎててもう疲れ果ててた。


わたしは何をウジウジしてるの?
行きたいから、悩んでいるんじゃないの?
それなら答えはもう出でいる。


わたしは行きたいんだ。


怖かった。
香水を買うためだけに
新幹線に乗って大阪に行くなんて。
そのお店も初めて
本当に気にいるものに出会えるかもわからない。
知っている人がいるわけでもない。
何かのついでというわけでもない。
本当に香水屋さんに行くためだけ。

そんなふんわりした理由で
行っていいのだろうか?
無職のわたしが?
貯金だってあんまりないよ?

でも、これってやっぱり条件付き。
働いていたらいいの?
お金がいっぱいあったらいいの?
誰かと会うついで、何か他の用事のだったらいいの?
誰かも一緒に行くんだったらいいの?



ううん。
そんな理由がなくても、
『わたしが行きたい』と思ったその気持ちが
行く理由なんだ。
こんなにも素晴らしい理由があるのに、
なぜ他の理由まで探そうとするのだ?


誰かも一緒に行くから、わたしも行く。
そんな理由がなくてもいいんだよ。

はじめてだった。
こんな気持ちで、わたしの行きたいと浮かんだ気持ちを、理由に旅に出るのは。


いつも何かしら条件付きで動いていたんだと、
この時初めて気づいた。
自分の気持ちで動いてたつもりだったけど、
すべては条件付きで考えていた。



怖かった。
この行動を否定されるんじゃないかって。
だけど、
すごくすごく楽しかったんだ。
なんとも言えない充実感に満ち溢れた。
わたしのこの充実感を誰も否定することはできない。
誰かの言葉を受け入れて
わざわざ自分で自分の充実感を否定なんてしなくていいんだ。


わたしの経験はわたしのもの。
わたしの満ち溢れた気持ちはわたしだけのもの。



行く前まではずっとずっと怖かった。
だけど、帰ってきたとき、
ホームに降り立った瞬間から
見える景色が変わったんだ。


経験というものが、こんなに素敵なものだった
ということをすっかり忘れてた。
だから、誰に何を言われようと
わたしがわたしのした行動を認めてあげるんだ。


『自分の願いを叶える』ってことを
わたしの全身の細胞に染み込ませることができた。
体感したからわかる感覚。


わたしはこのちょっと背伸びした決断で経験することができたけど、
でも、これってすんごい頑張ったり
大きな決断しなくても
ありふれた自分の日常の暮らしの中でも
できるんじゃないかな、って
体感したから、思えた。

この感覚、この感覚。
最近、行動するたびに【しあわせと豊かさの学び】の中でまみさんが言っていることの感覚を掴んできている気がする。経験することで学びが一気に加速する。


経験は宝物だ。
その言葉の意味が本当の意味でわかった。