
最近読んだ本
寒さも弱まり、温かい日も増えてきましたね。今日は花屋の前を通ったらいい匂いがしたので気分が良い本保です。
今日は最近読んだ本の話でもしようと思います。
私の数少ない趣味の一つが読書です。
最近読んだ本は全部で15冊。写真も載せましたがkindleで読んだものを補足しておきます。
外山滋比古『思考の生理学』
小笠原泰『わが子を居心地の悪い場所に送り出せ』
上記の二冊をkindleで読みました。
それに加えて
パウロ・コエーリョ『アルケミスト』 本田健『10代にしておきたい17のこと』 スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』 樺沢紫苑『インプット大全』、『アウトプット大全』 荒木香織『リーダーシップを鍛える』 岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』 宇佐見りん『かか』 森川嘉一郎『趣都の誕生』 落合陽一『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』 山田耕史『結局、男の服は普通がいい』 中山淳雄『オタク経済圏創世記』 成冨ミヲリ『絵はすぐに上手くならない』
を読みました。
読んだ中で特に印象深かったもの、おすすめできるものにだけコメントしていこうと思います。
宇佐見りん『かか』
DV夫の父と母(かか)の間に生まれた主人公のうーちゃんは19歳の女の子。
離婚をきっかけに傷つき、狂っていく母を憎く思いながらも哀れみ、愛しているうーちゃん。うーちゃんはある願いをかなえるため一人熊野詣に旅立ちます。
好きな一節は「うーちゃんはどうして、かかの処女を奪ってしか、かかと出会うことができなかったんでしょうか」です。
自分が生まれることによって母は夫からDVを受け心を病み、狂ってしまった。出来るなら傷一つない無垢な母と出会いたかった。しかしそれはかなわぬ願いなのです。そんなうーちゃんのやるせない痛切な思いが伝わる一節でした。
この文を書いた作者が20歳だというのも驚きです......。
樺沢紫苑『アウトプット大全』
精神科医の樺沢紫苑さんがアウトプットの重要性について書いた本です。
「インプットは脳内世界が変化するだけ。アウトプットして初めて現実世界を変えることができます」
インプットすると情報や知識は増えますが、現実的な変化は何も起こりません。アウトプット(行動)を通して初めて現実世界に対して変化や影響を与えることができるのです。単純なことですがとても大事な考え方です。
この一行のためだけにでもこの本を読む価値はあると思います。
加えて目的意識をもって行動する『能動的娯楽』についての記事も大変有益でした。長くなってしまうのでこの辺りにしておきますが、自信をもっておすすめできる一冊です。
スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』
世界的にも有名な超ベストセラーです。とても薄いので1時間ぐらいで読めます。
異なる考えを持つ2匹のネズミのスニッフとスカリー、2人の小人ヘムとホーが迷路の中でチーズ(地位や財産の象徴)を探し求める寓話を通して、変化する状況に適応して自身も変化していくことの重要性を説いた一冊。
コロナやオンライン化という変化の中で適応できなかった航空会社や旅行代理店などが没落し、適応したzoomなどの企業は急成長を遂げたのは記憶に新しいですよね。
いまこそ読むべき一冊だと思います。
岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』
タイトルからしてインパクトが強いです(笑)人気の本なので名前だけは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
対話形式でアドラー心理学の入門的な内容を説いてくれている良書です。
特にアドラー心理学で画期的なのは目的論についてです。
トラウマのように過去の行動によって現在が規定されているという考え方は、その現象が起こった時点で未来が確定してしまうある意味決定論的な側面を持っています。
たとえば、「両親の離婚がきっかけで子供が不登校になってしまうことが多い」という人がいたとします。
しかし、両親が離婚した子供のすべてが不登校になるでしょうか? 答えはNOです。これに対してアドラーは、子供はある目的、例えば「周りに優しくしてもらいたい」等のために自ら不登校になっているというのです。
目的論に加えて課題の分離などためになる内容がたくさん載っているので是非読んでみてほしいです。
あとがき
以上が最近読んだ本の中で特におすすめの本でした。
なかなか本を読む時間を確保するのは難しいでしょうが、皆さんも気になった一冊を是非読んでみてもらえると幸いです。
また次回の記事で会いましょう!それじゃまた!