〜独身偽装者との恋愛〜私の復讐実録。#⑦Instagramの謎
内容証明が彼の家に届いてから
回答期限までの2週間。
私はただじっと待つしかありませんでした。
彼からの連絡も、あの夕方の着信1件のみ。
さて、彼が既婚者だと分かったきっかけが、
彼の名前のInstagramを見つけたことだったというのは#①でもお話させていただきました。
彼が呑気にもフルネームで、
こんなにも分かりやすいアカウント名で、
そして公開で赤裸々に子供たちの写真を載せていたなんて本当にただのバカなのかアホなのかSNSに疎くて危機感がなかっただけなのか分かりませんが、この待ちの時間の間、「3人目が産まれた」という乳児の写真の投稿から1年以上も更新されていないこのInstagramを日々チェックして何か動きがないか監視することにしました。
彼は私がインスタをしていることも知っていましたし、私が冗談で「〇〇くんのインスタも探すね!」と話した時「探していいけど俺登録してないからなにも見つからないと思うよ~」と答えていました。
それに、自分が独身偽装をして周囲を騙している立場であるのにこんなにも堂々とアカウントを運営できるはずがない。
どう考えてもおかしい。
でもやはりこの写真に映るのは彼本人だし、
名前も彼本人に間違いないしなぁ…。
こうしてなんだか腑に落ちないまま、
しばらく様子を見ていました。
内容証明が届いたであろう日の翌日。
驚くことに、全く動きがなかった彼のアカウントで突然ストーリーが更新されたり、アイコン写真が消えたり、アカウント名が変わったりと、
アカウントの更新や変化が
次々と起こり始めたのです。
それはまるで私がそのアカウントを
見ているのかどうかを試しているようでした。
そしてまた次の日から、
驚くような投稿が続々とされ始めました。
「載せ忘れていた結婚記念日の写真。」の一文とともに奥さんとみられる人物とのツーショット。
再び心臓がバクバクし、目を疑いました。
これを見て今まで不安を抱いていた自分の中から怒りがフツフツと湧き上がってくるのが分かりました。
「こいつ全く反省してないのか?」
また、この彼のアカウントには
当初から私自身少し違和感を抱いていました。
内容証明で慰謝料請求をされている最中だという自分の立場すらもわきまえず、見せるフォロワーも知り合いもいないのに私だけが見ていることを想定してこうして呑気にまたSNSの更新をし始めたこと、そしてこれを見た私がどう思うかも考えずなぜ平気で更新ができるのか。
いまだに私を傷つけようと、自分はお前と違って幸せだと見せつけてくるかのようでした。
加害者であるはずの彼に、高みから宣戦布告されているように感じました。
本当に信じられませんでした。
それ以降も、毎日少しずつ堂々と3人の子供たちの写真や動画、家族写真が更新され続けました。
まるで、家族一筋の愛妻家であるかのように。
「子供たちのこれからの成長が楽しみ!」
「●●くんお誕生日おめでとう」
「○○動物園。familyday楽しかった」
これを見て毎日怒りに震える日々でした。
私をズタズタに傷つけてもなお反省の姿勢も見せずにこうした嫌がらせじみた更新を続けられるなんて一体どういう神経をしているのか?
自分を恨んでいるはずの相手に対してよくも自分の大切であろう家族の顔を見せることができるなと、相手が理性を兼ね備えた私で命拾いしてよかったですねと、本当に思いました。
何度も直接彼に連絡してやろうかと思いましたが、弁護士をつけて交渉をしている以上、リスクのあることはできないと自分を抑え込み、ひたすら我慢しました。
その怒りと我慢から証拠集めの鬼と化し、更新されるたびに淡々とスクリーンショットでその投稿と写真を残しました。
弁護士にまとめて送りつけてやろう。そしたら慰謝料増額の交渉もできるかもしれない、と。
ちょうど長期休暇中で弁護士とも連絡が取れなかったため、休暇明けに一連のSNSでの動きを弁護士に報告するとともに、「こうした動きをしてくる以上、相手からの減額交渉には一切応じないで欲しい」と強い意志も伝えました。
内容証明の回答期限まであと1日。
ようやく彼側から動きがありました。
どうやら彼も弁護士をつけたようでした。
回答期限間近になりようやく回答が来たと思ったら、たった3行。
私に見せびらかすような幸せ家族(偽)の投稿をしている暇と余裕があったはずなのに
「もう少し待って欲しい」。だと?
弁護士をつけてくるというのは想定内でしたが、いい加減な対応に落胆しました。
正直我慢の限界でしたが、私の弁護士からは
こう返答が来ました。
ここからまた2週間。??
弁護士を交えての交渉には時間がかかると聞いてはいましたが、ここまで話が進まないものかと焦りを感じていました。
ですが、それも相手や相手方弁護士の作戦なのかもしれない、なんとか耐えてひたすら待たないと、と冷静さで今まで駆け抜けてきた私が今更暴走するわけにはいかないと、気持ちをグッと抑えて彼側からの回答を待つことにしました。
その間も変わらず、
Instagramの更新は続きます。
そんな中でようやく、
彼の弁護士から私の慰謝料請求に対する
正式な回答が届きました。
次回noteに続く
皆さんの声や反応が励みになります…!
よければ投げ銭お待ちしております🫶🏻
ここから先は
¥ 100
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?