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木曽漆器とつくり手〜蒔絵体験2〜
先日、蒔絵体験をしました。
蒔絵(まきえ)は漆器の上に漆で絵を描きその上に金粉などをまいて絵を描く技法です。始まりは平安時代と言われています。
洗ったりしたら金粉がすぐに取れたりしないの?と心配になる方もいるかもしれませんが、
漆は金継など接着剤としても非常に優れた性質を持っているので、ちょっとやそっとでは取れません!
プリンターも化学物質もなかった時代に人と自然の知恵から生まれたすばらしい技術です。
初心者なのでカーボン紙を使って絵を写した後、漆に触れてかぶれないよう注意しながら、中心から外側にかけて描きます。
カーボン紙を使い漆器に絵を写します
線を見やすくするため、絵の上に銀粉をまきます
いよいよ漆で描いていきます!
筆の力加減がとっても難しい…
やさしく筆を動かさないと細いしゃんとした線が描けないのと、椿の葉っぱの先や花のふくらみを描くのがとても難しかったです。
最後に金粉や色のついた粉を綿につけて漆の上に優しくのせていき、2、3日しっかり乾かしたら完成です。
綿を使ってやさしく粉をまきます
一度、漆に粉がついたら落とすことができません。色合いは一発勝負です!
できあがった蒔絵。少しぎこちない椿ですが、それもまた自分らしいと思うのです
指でなぞるとしっかりした漆の線が、葉の脈や花の鼓動を伝えてくれるような気がします。
蒔絵は単に漆器に絵を写すのではなく、想いをていねいに漆器に宿していくような、そんな感覚でした。
蒔絵についてさらに詳しく紹介しています。
ぜひこちらも見ていただけると嬉しいです!
https://note.mu/mimimi128/n/nf3b56e3ce339
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