わたしのお気に入り☆1/16 とっておきのココア
昨日の時点では普段使っている塩たちについて書こうと思っていたのだけれど、今日の午後とある珈琲店で絶品カフェモカを飲んだことがきっかけで、そうだ、あのココアについて書きたい!と気分が急転回したので、そっちにすることにした。
TOP画像はそのカフェモカ。ココアちゃうけど(笑)
1/16(木) 本日の一品
ココアパウダー(EL CEIBO)
その辺でなかなか見かけない商品だと思う。
わたしがこれを知ったのは一昨年のこと。行きつけのオーガニックショップの店頭で、外国人のおじさんが実演販売をしていて、通りかかってチラリと見た瞬間、この商品を強力プッシュされた。普段そんなに飲まないうえに家に買い置きのココアがあったのにもかかわらず、おじさんの熱意に押されて買ってみることにした。
衝撃だった。こんなにカカオみあふれるココアが存在するとは!
これは、わたしの知ってるココアじゃない!!
普段ココアをあまり飲まないわたしと、ココア大好きな娘とがハマって、その一袋は一気になくなった。あまりの美味しさに同じ物を買おうとしたら、もうお店に在庫がなかった。すでにパッケージも捨ててしまって名前すら分からず、記憶を頼りに近場の店を相当探し回ったが見つけられなかった。
ある時、たまたまふらっと入った珈琲屋さんの店頭で見かけて、あー!これやん!!となってお店の方に聞いてみたら、かなり希少価値の高い商品だとのこと。そのお店ではカフェモカに使用しているというので試しに頼んでみたら、甘すぎる飲み物が好きではないわたしにとって、出逢ったことのないくらい理想的なカフェモカだった。
それからは見かけると積極的に買うようにしているが、輸入の関係なのか、探している時に限ってパタリと見かけなくなる。
今シーズンこそは!と、昨年寒くなってきた頃に早めに買いに行ったところ、入荷してもすぐに売り切れるらしく、何度も空振りに終わってようやく12月に入ってから手に入れることができた。
友人へのプレゼントと我が家用に2袋を無事にゲット、年末年始にかけて大事に大事に飲んでいる。
これはこどもに人気のミルクココアというより、大人が嗜む上質なカカオドリンクという感じ。口に含めば芳醇な香りと少しだけカカオ独特の酸味が感じられて、珈琲好きなひとにこそ味わってもらいたい、深く濃厚な味わいが広がる。
わたしはいつも自分の好みでかなりビターめに作ってしまうので、ココア好きなはずの娘にはあまり受けない。
甘ったるい『いわゆるミルクココア』が苦手なわたしは、お砂糖をかなり控えめにする癖がついていて、こども用にといつもより甘めにしたつもりでも、ママのココアは苦い!とダメ出しされる。
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このココアに出会う前は、自宅ではアリサンとかムソーとかの手に入れやすいオーガニックココアを購入して飲んでいた。そのあたりのものはこども受けもなかなか良かった。それらでも十分美味しいと感じていたのだけど、これを味わってしまったら、もう他のココアでは満足できない。
このEL CEIBO、お値段が倍くらいする割に内容量が100gと他社製品に比べてかなり少ない。割高感がかなり、ある。
だけど、一杯の満足度でいうと優に200%くらいあるから、とっておきの時間にすこうしだけ、ちびちびと至福のときを味わうという大人の楽しみ方ができる。
わたしはうちでしかココアを飲まない。しかも身体がココアを欲するのは、ほんのたまーにだけ。だからこの少量パックで十分なのだ。
作り方は裏面に書いてある通り直接牛乳を注いでも良いのだけれど、古き佳き昭和のオンナであるわたしは、ココアたるもの小鍋で練らねば!と思ってしまうのだ。
だから、まずは片手鍋にココアパウダーとお砂糖を入れ、ほんの少量のお湯でペースト状にしてつやつやになるまでしっかり練り、そこへ少しずつ牛乳を注ぎ入れながら作るという昔ながらの手順を大事にしている。
ココアに合わせる砂糖はマスコバド糖が一番好き。
あの独特の旨味とコクがココアの濃厚さを引き立ててくれるから。ただし、全部マスコバド糖にするとさすがにちょっと風味が強すぎるような気がするので、気分によって洗双糖やてんさい糖と半量ずつ混ぜたりしてみる。
うちで使う牛乳はほとんど低温殺菌のもの。特に、木次のパスチャライズのものが好きだ。普通の牛乳より甘みがあって、料理がまろやかになる気がしている。
低温殺菌牛乳は消費期限が短く、長持ちしないのでいつもこまめに買うようにしている。牛乳は嗜好品だと思っているため、たくさんはいらない。我が家ではいつも500mlでも期限切れにしてしまうことが多いので、200mlパックをこまめに買うのだけれど、ココアを飲みたい日は500mlのパックをかごに入れる。
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ココアの魔法、ということばをたまに聞くけど、あれは本当だと思う。
ゆったりとした気持ちで、時間に余裕がなければとてもあんな飲み物は作れないもの。
ココアパウダーとお砂糖を練りながら、弱火でゆっくりと小鍋をかき混ぜていると、やがて艶めいてふんわりと甘い香りが広がってくる。深く息を吸い込んで、牛乳を少しずつ混ぜながら、沸騰しないようそうっとそうっと温めて小匙でひとくち味見をしてから、すでにちょっと満たされた気持ちでカップに注ぎ入れる。
カップ一杯のココアは、ただ飲むだけでなく丁寧に気持ちを傾けて自分で作ることによって、さらに穏やかな気持ちで優しい時間を過ごすことができるような気がする。
たまには自分だけのために、大人のココア時間を楽しんでみませんか。
このとっておきのココアは、普段忙しく立ち働く『おかあさん』にこそ味わってもらいたい、そんな逸品。
どこかで見かけたら、是非手に取ってみてほしい。
さあて、明日は何を愛でようかな。
食いしん坊の毎日はこうしてつづく。
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明日は書きそびれた塩について書こうか、もしくはもっと書きたいなにか、が出てくるかな?気まぐれなわたしのこと、いったいどうなることやら。
お楽しみに。
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