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noteでみつけたたからもの

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そっとのぞいてみてほしい。わたしのスキのライブラリー。いつかの、だれかの、珠玉のことばたち。
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#虐待

【人は理由なく生まれるけれど、理由なくして死なない】

大きな山をひとつ越えた。そんな気持ちが半分、残り半分は空洞のまま。 何かを手に入れると何…

碧月はる
3年前
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「無理矢理されたのまで律儀にカウントしてんじゃねえよ」

「触ってもいい?」  切羽詰まった様子でそう言った彼は、私の答えを聞く気なんてないみたい…

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碧月はる
4年前
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秋空の下、想いごと。

「きょうね、おやすみしたいの」 我が家の息子たちは、集団生活があまり得意ではない。長男も…

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碧月はる
4年前
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”まだら模様”を抱えて。

「大丈夫」と「大丈夫じゃない」の狭間で、随分長いこともがいているような気がする。 「大丈…

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碧月はる
4年前
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苦しいものを背負わせるために産んだんじゃない。

「その薬は、お母さんを元気にしてくれる薬なの?」 純粋な疑問をまっすぐにぶつけられたとき…

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碧月はる
4年前
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それさえ叶えてくれたら、もう他には、何も要らないから。

「お母さん、覚えてないの?」 「おかあさん、わすれんぼうだなぁ」 長男の声は、不安そうだ…

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碧月はる
4年前
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許された傷痕と、恋の欠片のようなもの。

醜いものを見ると、人は極端に寄りたがる。 それが”正しい”か、”正しくない”か。その両極しか許されないことが、どうしようもなく苦しかった。どちらでもあり、どちらでもない。私にとってそれはそういう曖昧な境界線上にあるもので、でもそれを口にすることは許されないような気がしていた。 目に見えない傷口のほうが圧倒的に深度は深いのに、どうして人はいつだって目に見えるものだけに意識を向けてしまうのだろう。 * 東北で生まれ育った私の肌は、皮膚が薄くてわりと白い。若い頃は今よりもさ

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