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令和6年度日本語教員試験を受験した。

11月17日、日本語教員試験を受験してきた。
九大伊都キャンパス。かなりひなびたところであったが、福岡市内在住のわたしは比較的近いほうだったかも。その会場は九州一円から受験者来たらしいので、友人によると、このキャンパスに1000人来てるって言っていた。遠くは沖縄からもなのかな。田舎の都会の福岡在住は、こういう時ありがたい。

この今年から施行される日本語教育試験、はじめて日本語教師資格が国家資格されるというもの。そして告示校といって、法務省(出入国管理庁)が定めた日本語学校で勤務するためにはこの国家資格が今後必要になる。移行期間は5年なので、その間に現行の告示校で働いているベテラン日本語先生たちもこの試験に受からないといけない。


↑参考までにこれがサイトのマイページでダウンロードできる受験票。これをA4に印刷して持参しないとダメ。

とにかく今年から施行される試験で、この試験を受けるに際し、午前の基礎試験と午後の応用試験の全部受けねばならないのか、はたまた午後の応用試験だけでいいのかでもかなり試験の難しさが変わる。
応用試験なら問題の6割正解なら合格だが、基礎試験は8割とらねばならないらしい。8割コンスタントにとらねばならば、案外勉強しとかないと、と思われる。

私のように、認められた420時間の養成コースを終わり、なおかつ4年大学以上を卒業していれば応用試験だけでOK。

なので午後の応用試験聴解と読解を受験した。

とにかく新設された試験だからどういう形式でどういう問題が出題されるのかは、昨年12月に行われた「試行試験」なるものしか参考にならない。オンラインなどでも「たぶんこんな感じ」なる意見はたくさんあったが、とりあえず過去の日本語能力検定試験を勉強しておけばOKのように言われていたが、結局ふたをあけてみたら応用試験は思ってたのとちょっと違った印象であった。
以下、今回の応用試験の感想を。

【聴解試験】13:20~14:10 (50分)

①隣の教室と壁一枚で、そちらで行っている同じ試験の音声が時間差で丸聞こえ。かべぎわの席だったから特にそれが聞こえてちょっと気が散った。

②音声は一回しか流れないので、聞き逃さないように集中力必要。

③外国人の間違った発音に相当する口腔断面図を選ぶ問題で、そもそもその外国人が何を言っているのかさっぱりわからなかった問題が1つあった。これは出題側の問題と思う!たとえば「山(やま)」と発音されるべきところが「ジャマ」と発音したなら、どこがまちがっているのかわかるけれど、(調音点が硬口蓋であるべきところが歯茎硬口蓋に、そして調音法が半母音であるところが破擦音になっている、など。)そもそも何いってんのかわからんし💢 これは文字で正しい日本語単語を表記しておいてほしいところ。

【読解試験】14:50~16:30 (100分)

①海外への日本語教育の歴史や、外国語教授法の歴史はまったく出ず。

②日本語文法問題はたしか出てないと思う。

③すべて大問。

④CEFR、日本語教育の参照枠がわりとドドンと出題。

⑤試験に対する評価の問題で、最後の大問は統計(標準偏差、平均点)の問題が出題。しかし、ベタな計算問題ではなく、考えればわかる問題。。。のような気がした(間違ってるかもしれないが)。

⑥全体的に「間違っているものを選べ」「誤っているものを選べ」「当てはまらないものを選べ」などの設問がすごく多かった。半分くらい?いや、半分以上?


今回は問題が回収されたので、内容まるまるは覚えてない。というか、読解などは全部大問で、書かれたテキストに関しての問いだったし。
しかし、なんだかな~、全然わからないってわけではないけれど、逆にどれが答えかはっきりわからない、というか、ステレオタイプにAだからBみたいな問いではなく、考えないといけなかった。だからひとつにしぼりづらいものも結構あったので、それが軒並み間違ってたらいやだなあ、という感じだろうか。
読解に関してはわたしは最後30分くらいは余った。だから見直しする時間は十分あったけど、見直して書き換えた解答も案外あったので、それが吉とでるか凶と出るか。。。
6割あってればいいのなら、なんとなく大丈夫なのかなという体感だが、これまたよくわかりません。

結果は12月20日。

基本、合格させる方向の意向のテストではないかと思っていたのだが、ちょっともやっとする内容だった。
今回の合格率に鑑みて、来年の試験はまたちょっとスタイルが変わる可能性もあるんじゃないかな、と思ったりする。お金も時間もかかるから、受かっていてほしいところ。

結果はまた書きます(笑)。
とりあえず、たいして勉強しなかったものの、ストレスではあったので、肩の荷がひとつおりた。


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