対人関係における、わたしにとってのSNSのいいところ
パリ五輪を機会に、SNSでのヘイト書き込みなどが問題になっている。
本当にヘイトなのかどうかはグレーなところもある。
感情にまかせて相手に意見するのが「怒る」で、感情的にはならず、相手が改善することを期待して意見するのが「叱る」ではないかと思うが、「ヘイト」となると、もうこれは相手に対する憎しみ、とにかく相手を精神的に追い込みたい嫌悪感、または相手に対して特段の感情はないけれど炎上に乗っかって火に油を注ぎたい、など、さまざまな負の感情がどろどろうずまいている。
オリンピックでは、オーストラリアのレイチェル・ガン氏がやり玉に挙げられたのは記憶に新しい。今でもまだ彼女の演技をバカにする記事やYoutube動画は後を絶たない。
わたしはブレイキンは踊れないが、ダンスを長くやってきている眼で見た場合、まさに「え?」と顎が落ちた演技だったのは事実だ。ちょっちょっちょっ、ブレイキンって、クールさも競わないとなんじゃな~い?申し訳ないけどぜんぜんかっこよくないんですけどお、と思った次第。以前の動画(数年前のをYoutubeでみてみた)に比べて太ってるし。ふつう本番に向けて体をベストな状態に絞ってくるのがアスリートではないか?
そのため、以前よりも動きに全然切れがなく、ブレイキンって、フロアの低いところで踊っていても、そこから立体的にぐ~んと垂直的な動きが出ないと、と思うが、彼女はまさに床をはいまわっていた。
だから、いったいなんでこの人が代表になったのだ?と。
まあ、それに関してはブレイキンが新しい種目であり、代表を決める団体の選考に集まったダンサーが少ないんだろうな、となんとなく解釈した。(現在当の本人のレイガンは五輪後ヨーロッパで数週間遊んでるらしく、帰ったらいろいろ疑問に答えますとインスタで言ってたので、9月に入ってからはなにがしかの公な尋問があるであろう。ここまでことが大きくなって、説明義務は確かにあると思うし。オーストラリアの公費を使って出場しているわけだし、正しいルートで選考されたならば何も恥じることはないだろう。そこまでしなければ、オーストラリアではまだまだこの問題は鎮火しないだろう。
五輪はそういった問題をたくさん提起する機会となった。
五輪のアスリートはスポンサーが必要で、SNSがフォロワーやファンを増やすいい機会なのはわかる。
しかし、SNSは長所と短所が表裏一体で、言っちゃったことが原因で谷底に突き落とされる可能性がある。
まあ、極端に言っちゃえば、本当に競技に集中したくて、いやな投稿読みたくなければ、自分に大切な期間はSNS投稿をしなければいいだけで。
でも、それがきっとみんなできないんだろうな~と推測。
わたしのような一般人の中にも、日々のどうでもいいことを全世界発信しないと気が済まないひとたちは一定数いる。それがわたしがFacebookから遠ざかった原因でもあるのだが。
わたしにとってのSNSの利点は、イベントその他の情報収集、新しい知識を得るため、など、吸い込みたいものがそこにあるから、である。
そして。
もう一つ利点がある。
それは、友人、もしくは知人の普段は見えない一面が見れるから。
あまり話したことはないけどSNSでつながっている人の投稿をみると、「え??」というものが散見される。それはたとえば、ものすごく普段は無口で一見温厚な人なんだろうなあと予想していた人が、意外に極端な意見を激しい口調でSNSに書き込んでいるのを見たとき。特に隠した書き込みではないから、本人と知られたくない書き込みではない。逆に口ではあまり表現できないことをそこで主張している。あ、そうなんだ、この人こういう一面があるのか、ちょっと距離置こう。。。という感じで、垣間見えたその人の一面が、ときにわたしにとっては相手を判断する材料となる。
さきほどのレイガン氏に話はもどるが、彼女のインスタを見てみると、モデル、歌手、女優ばりにきれいなドレスを着て、「今からパリ五輪のセレモニーパーティ!」的な書き込みで鏡に向かって自撮りポーズを撮っているものもある。
わたしとしては・・・よくも悪くもきっと出たがりで目立ちたがりで、メンタルは強いんだろうな、と推測(笑)。
まあ、結論として。
SNS上でいじめなどはいけない!と倫理を論じたところで、絶対この風潮がやむことはないと思う。
罪もないのに書き込まれて心を病むならば、最初からコメント欄をオフにするか、それともそこまでして自分を世界に発信しないようにしたら?と思うのだけど。
結局、自己主張したい、すごいとかきれいとかポジティブなこと言われたい、と思って書き込んだことが炎上。
炎上も含めて世間で話題にされてなんぼな職業の人は心を強く持つしかないだろうけど、それが本当にいやならば、SNSに投稿しなければいいだけの話・・・でもそれは自己顕示欲が許さないのかしら・・・と思ってしまうのは、わたしだけでしょうか?
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