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男女の社会的問題に関する、素朴な、なぜ。

わたしが勤務しているクリニックに予約の電話がかかってくる場合、たいてい本人からである。

しかし、特に年配のご夫婦などは、ご主人の予約を奥さんがとることが多い。というか、多かった。
ご主人が働いていて奥さんが専業主婦のケースなどは、そういった身辺の「雑用」的な用事は奥さんが代行するのが普通だったんだろう。

しかし。今日も一件。女性の患者さんから予約の電話が入った。もともとの患者さんだから、ご自身の予約だろうと思っていたが、最後に、〇〇さんですよね?とお名前を確認したところ、「あ、わたしではなく、主人が痛いというので、主人の予約です。」と。ご主人もこちらの患者ではあるが、なぜご本人が予約電話をしてこないのだろう?
スマホのないひと昔とは違うし。まあ、ご主人が忙しくて電話をする暇もない、ということにしておこう。
しかし、だ。
わたしが歯科医師として働いていて知る限りでは今までに、奥さんの予約をご主人がとるために電話をかけてきたことは、一度も、ない。
わたしが知らないところでそういうことがあったかもしれないが、確率的に無に近い。

今日電話予約をしてきた患者さんは年配の方ではない。たぶん30代後半くらいだった。ご主人の面倒をいろいろと見てあげるのが好きなタイプなのかなあ。。。

なんだか日本の社会構造の男女の格差って、こういった小さいところにしっかり根付いているような気がする。

わたしはフェミニストでもなんでもないし、男女同権を声を大に叫ぶつもりもない。でも、たぶん女性が自ら格差を作るのに貢献している場合もあるんじゃないかなあ、と思ったり。というか、そういう立場に甘んじている、というか。

なんか、「なぜ?」ともやっとしてしまった今日の午後だった。

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