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演奏会は当日も本番終わるまでも何が起こるかわからない

結構から言うとピアノトリオのコンサートは無事終えることができました!
でも言葉どおり本当に「無事」終わったんです🥲

まさに本番当日の朝、コンサート開始3時間前ほどにチェリストから電話が入った。
「実は昨夜から突然の高熱と吐き気に襲われて昨日の別のコンサートをキャンセルしてた。今朝良くなったかと思って出る支度もしたんだけど、今また具合が悪くなって今日演奏できないかもしれない。代わりにデュオのプログラムでできないか」

うそーーん🥹

コンサート会場側もキャンセルはできないとし、私とコアラ(パートナー兼ヴァイオリニスト)で急遽デュオのプログラムを探す。
チェリストも30分後もう一度電話した時に様子が変わったらやるということになり、それまでとりあえずデュオを練習してみる。
しかし微妙に練習しないと弾けないパートとかあってやばい😂
無理じゃね?!でもコンサートはキャンセルできない!やるしかない!
…と半分やっつけコンサートになりそうになったが、私達があたふたとしている間にチェリストの具合が多少善くなりコンサートをトリオで決行することになった。

アムステルダム中央駅や国立美術館と同じ建築家の教会

ここの教会のメンバーである知り合いに依頼されて今回のコンサートの運びとなったわけだが、一年前からすでに企画されていたコンサートシリーズの一貫だったのでそりゃキャンセルできないよなと思ったし、もうお客さんも来ちゃってるから何がなんでもやらなきゃいけない状況。
余裕を持って予定していたリハーサルもギリギリに到着して10分ほどだけ音合わせして終了。

なんとか本番スタート!

ピアノはヤマハC3で調律もきちんとされてかなり良い状態、良い音のピアノでした!信頼できる友人に譜めくりをお願いし、演奏がスタート。
チェリストも具合が悪いのに素晴らしい演奏をしてくれ具合が悪いことを忘れてしまうほど。
ベートーヴェンなんか30分もあり、それに続く二曲も無事終了。

しかし最終曲に差し掛かろうと言う時、ここでチェリストがダウン!
急遽楽屋へ3人で戻って様子を伺うも机に突っ伏して全く動けないチェリスト😭
プログラムをトリオでは終えられないがコンサートをなんとかきちんと終わらせるため、こういう非常事態のために持って来ておいたデュオの楽譜の山から二曲ひっぱり出してコアラとバイオリンデュオを演奏することに。

待たせてしまったお客さんに事情を説明し、タイスの瞑想とチャールダーシュを披露。半年くらい弾いてない曲だったけどなんとかなった🥲
本番でほぼ初見とか初めてだよー😭
でもお客さんは案外大喜びでトリオもデュオも聴けてラッキーとか言ってくれ本当に良かった。

こんなに最後まで演奏よりもコンサート自体ができるのかというところで緊張したのは初めてです。そういう時って演奏すると緊張しないんですよね。頭が違うところにいってるから。
だからといって毎回こういうハプニングも嫌だな笑

今回は当日の朝も余裕もって色々準備できて、チェリストの洋服に合わせられるようドレスも二着、靴も選べるよう三足準備し、共演者へのプレゼントとかビデオとか準備万端だったのに一本の電話でドレスも靴もこれでいいや!と一個に絞ったり結局そうなるんですよね、当日って。お昼ご飯も食べる時間ないから夜までお預けで演奏後はお腹空きながらも来てくださった方々に挨拶を続けました。

華やかとか優雅と言われる演奏家の裏は大抵こんなもんです。でもそこには必ず一つの大きな絆や達成感が生まれるから一緒に演奏できるんだなと改めて実感。

そしてそれを楽しみに来てくれるお客さんの反応を見たら聞いたりすることがこちらの楽しみともなっているからまた次頑張ろうとなれます。

明日はまた違う演奏会!
今度はキッズ対象です🥳

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