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ビジネスに役立つ因数分解分析(ラジオ台本)
どうも。こんにちは。こーしです。
本日のテーマ
「ビジネスに役立つ因数分解分析」についてです。
コンサル業界では常識なのかもしれませんが、化学メーカーで働いていると意外とわかっている人が少ない気がしますので、本日簡単に解説してみたいと思います。
因数分解分析の例を3つ例をあげたいと思います。
1.リスク管理(リスクマネジメント)
リスク = 発生確率 × 影響の大きさ
2.原価管理
原価 = 原単位 × 単価
3.Webマーケティングの収益
収益 = PV × CTR × CVR
ブログを書いている人には、重要な指標なのですが、ブログ書いてない人にはわかりにくいと思いますので、簡単に説明しておきますと、
収益は、
①ブログ記事へのアクセス数(PV)
②商品リンクのクリック率(CTR)
そして、商品リンクをクリックした人の中から、商品を購入してくれた人の割合、つまり、
③商品購入率(CVR)
とこれら3つに分解することができ、分解した各要素について定量的に管理し、改善していきます。
ここで、重要なのは、それぞれの因子が「独立」だということです。
独立というのは、それぞれの因子を変化させたときに、他の因子に影響を与えないということです。
独立な因子に分解することで、課題が整理でき、解決策を見つけ、その解決策を実行しやすくなります。
先ほどの3つの例で言えば、
1.リスク管理については、どうやって、
①発生確率を小さくするか
②影響の大きさを小さくするか
が課題になります。
2.原価管理についても、原価を下げるためには、どうやって、
①原単位を小さくするか
②単価を安くするか
が課題になります。
原単位と単価は、「独立」なので、分けて考えないといけないということですね。
3.Webマーケティングについても、収益を上げるためには、いかに、
①アクセス数を増やすか(いかにユーザーの目に触れさせるか)
②商品リンクをクリックしてもらえるか
③リンクをクリックした後に購入してもらえるか
が課題になり、分解したそれぞれの因子によって、解決策が異なってきます。
また、因数分解する上でMECE(ミーシー)という概念も重要になります。
MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取ったもので、意味としては、「漏れなく、ダブりなく」ということです。
よって、因数分解分析する際は、
A.「独立」の因子に分解すること
B.「漏れなく、ダブりなく」分解すること
これらの2点を意識して、因数分解していく必要があります。
今、話していてふと気づきましたが、大リーグで活躍する大谷翔平選手が小さい頃から実施している「マンダラチャート」も因数分解分析の一例になるのではないでしょうか。
マンダラチャートとは、目標達成シートとして使われているフレームワークのことで、どのように使うかと言うと、
マンダラチャートの書き方・使い方3ステップ
STEP1.3×3のマスを作り、その真ん中に「成し遂げたいこと」を書く
STEP2.真ん中以外の8マスに「成し遂げたいこと」を達成するために必要な「要素」を因数分解して書く
STEP3.新たに3×3のマスを8つ作り、それぞれの真ん中に「8つの因数分解した要素」を書き、また、それぞれのマスに「8つの要素」を得るために必要な「8つの行動目標」を書く
1.目標設定「成し遂げたいこと」
2.課題「成し遂げたいことを達成するための要素」
3.行動「要素を得るための行動目標」
の3つのレイヤーに因数分解します。
マンダラチャートは因数分解分析をするためのわかりやすいフレームワークです。
非常に理に適った方法なので、みなさんもぜひやってみてください。
参考になるサイトのリンクを概要欄に貼っておきました。
最後に
今、あなた直面している課題や目標にについて考えてみて下さい。
その課題を因数分解していきましょう。
先ほど紹介した「マンダラチャート」を使ってみても良いと思います。
そして、それぞれの因子を「独立」でかつ、「漏れなく、ダブりなく」選択できているか意識してみて下さい。
それでは、本日は以上です。
また、お会いしましょう!
【参考書籍】