スピ系通訳裏話「本当は誰もが一番知りたいこと」
「あなたが知りたいことの答えを、ひとつだけ教えてあげる」
そう言われたら、あなたはどんな質問をしますか。
通訳の仕事をしていたとき、
海外招致したスピリチュアルセラピスト 個人セッションの案件を
何度か依頼されたことがあります。
「いつ、どこで運命のパートナーに出会えますか」
「わたし、結婚できますか」
恋愛系の質問も多いけど、
ダントツで一番みなさんが知りたがっておられたのは
「私の天命は何でしょうか」
「生まれた目的を知りたい」
「今世での役目を教えて欲しい」
でした。
みんな、自分のこと知りたいよね。
そして、その質問に対する明確な答えが与えられることは
ほぼなかったかな。
方向性や時期的なことに関する情報が示唆されることはあったものの、
やはり「自分が試行錯誤して、その先に探していた答えがみつかる」
「まずは行動しなさい」
というアドバイスがほとんどだったように記憶しています。
誰もが簡単に「あなたの使命は・・・だから・・・しなさい」
そんな答えをもらえるのであれば誰も苦労しないよね。
すぐにクリアできるゲームであれば
その人の経験値も上がらないままだし、
回り道した末にやっと目的地へ辿り着いた時の喜びも味わえないし、
なによりも、あちこち頭を打ち傷つきながら歩み続ける道中で得られる
かけがえのない友や人々との出会いの喜びも知らないままということになる。
別れの悲しみも、か。
***
あ、そうそう。
とても興味深いと感じたのは、
ほとんどのクライアントが
セラピストからのアドバイスや答えを聞いた時に
「やっぱりそうですか。」
と第一声でおっしゃったこと。
本当はみんなわかってるのです。
一番知りたい質問に対する答えは、
自分の心・潜在意識の奥底に眠っているのだから。
あとは、自分の本心に「気づく」だけ。
答えを求めるベクトルを
外に向けるのではなく、
自分に向けた時から
あなたはやっと自分の人生の主人公になれるのかもしれません。