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92歳の母


母に…
これまでの自分の人生を
一言で表現するとしたら?

と、尋ねると

「一心不乱!」

と即答した母

母の両親は、果物屋さんを営んでいました。

母は、7人兄弟の長女として生まれ
下に6人の弟や妹がいて
独身時代からずっとお店を手伝っていたのです。

結婚して、子どもが産まれても

60歳になるまで、40年以上
両親や、弟、妹を
長女として、支え続けました。

私が幼い頃の母は
朝早くから夕方になるまで
果物店で働いていて

私が幼稚園から帰っても
家には誰も居ない

「鍵っ子」ってやつでした。

夏休みだったでしょうか…

姉と二人の留守番が寂しくて

母の居る果物店まで

足を砂まみれにして走って
母に会いに行った記憶があります。

父はサラリーマンで
出張が多く、
家には、いつも母と姉と私の3人でした。

「一心不乱」と言った母

主婦として、母として、
年老いてきた両親を支える
娘として、

毎日を懸命に生きてきたのだと思います。

口には出さないけれど
苦しくて、辛くて、大変な時もあったはず。

私は、と言うと…

そんな事はどこ吹く風〜
言いたい放題!
わがままな、よく心配をかけた
悪ガキ娘でした。
(ごめんなさい)

92歳になった母は

「幸せねぇ」

と言う事が多くなりました。

若かった頃の、気の強さと
迫力はやや衰えてはきましたが

92歳になってもまだまだ健在です。

母は強くて、不死身で
どんな事があっても
姉と私を守り、支えてくれる。

そんな母と
一緒に過ごす時間は
もう、そんなに長くはない…

元気なうちに
母の好きなところへ行こう!
美味しいものを一緒に食べよう!

来春は、孫の卒業式

ちょっとオシャレして
お孫の晴れ姿
見に行こうね。


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