子育て下手っぴママの記録 その2
・サッカー少年、4年間の浪人生活
浪人一年目…
大手の有名進学塾に通う。
「成績が伸びてこないのは塾が息子に合ってない?」
浪人2年目…
個別指導が充実している専門の塾に通う。
「これほど頑張ってるのに結果が出ないはずはない!」
「何かがおかしい!」
浪人3年目…
優秀な医学部生の家庭教師2名に教えてもらう。
「やっぱり学生じゃあ教え方がダメなんだな」
ここまで、息子の努力は実を結ぶ事はありませんでした。
そりゃそうだ〜!
息子の学力不足を棚に上げて
悪いのは塾や先生なんだ!
私の脳細胞は、そうとしか理解出来なかったのです。
浪人4年目…
地元の進学塾に通う。
「もうここまで頑張ったからには諦めてはダメだ!」
「このさい、希望する学部に合格出来なくても、
取り敢えず学生になろう!」
私は、訳のわからない思考回路になっていきました。
塾の先生との面談で
息子が合格ギリギリのところに居る事を知らされました。
4浪でギリギリ…母は焦りました。
「お母さん!あなたが受験するのではありません。」
「息子を自由にさせてあげなさい。」
「そうすれば、必ず合格します。」
夢に見たのか…
神様からの声が聞こえたのか…
私はハッと我に帰りました。
「そうだった。」
「息子の学力が伸びないのは私のせいだ。」
小学生の頃、サッカー少年だった息子の力を奪った母…
また同じ誤ちを繰り返すところでした。
もう息子の事は心配しない
考えない
なる様になる
私は無理矢理、息子の事を考えない様にしました。
「考えない、考えない」
「無になるんだ!」
「む、む、難しい〜」
葛藤と不安と、心はぐちゃぐちゃでした。
そして
5年前の春
第一志望ではありませんでしたが
息子は晴れて合格を勝ち取り、
大学生になりました。
おめでとう!
涙で息子の顔が滲んで見えました。
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