まぶしくて 私たちの輝く時間 を見た

久しぶりに、韓国ドラマの事をメモしておこうと思います。

2019年製作のドラマですね。何の前知識もなく、一気に見ました。三食ごはんの山村編にゲストで出ていた、ナム ジュヒョクのドラマを見てみよう、と思ったのがきっかけです。とても素直そうで、いい子だったから、どんな役者さんなんだろう、と、興味が湧きました。お相手役が、ハン ジミン、彼女は、チョン ヘインとの「ある春の夜に」で、大きな目がくるくる回って演技をするのが、とても印象的だったので、これは楽しめそう、と思ったのです。

そうしたら、何と、途中からあの名女優、キム ヘジャが出てくるではないですか!それも、25歳の心を持った70過ぎの役で。さすがの名演技です。ポン ジュノ監督の「母なる証明」も素晴らしかったですが、今回のドラマは、長丁場で、いろんな表情が見られてとても良かったです。キム ヘジャのためのドラマとも言えます。 ハン ジミンも、もちろん負けず劣らず、ぶつかっていきます。コミカルな演技はさすがです。

その間に入る、ナム ジュヒョク。大丈夫かな。
なんというか、あの、ぽやんとした感じが彼の良さですから。高身長のイケメン、爽やかな笑顔が素敵ではありますが。正直最初の頃は、演技になってないというか、あの顔が映ればいい、的な感じでした。

しかし、中盤以降、ぐんぐんと成長して行ったのがわかりました。特に、感情を爆発させる泣きの演技は素晴らしかった。。。韓国ドラマの俳優の、抑えた泣きの演技にはもらい泣き。そして、ラスト、白い服を着て現れて、ずっと一緒にいよう、というナム ジュヒョクには、きっと誰もが涙したと思います。

えっと、ナム ジュヒョクの素敵さを書こうとしたわけではなくて。。。このドラマは、老いていく時、何を思いだすのか、何の思い出を大事にして何を捨てるのか、が、テーマにあると感じました。詳しくはネタバレになるから書かないけれど。

自分は、何を大事に死んでいくのだろう。自分の大事にしたい幸せな時間て、何なのかな。と振り返ってみました。一つは、10歳の時の、家族4人で遊びに来た江ノ島の海の出来事だなあ。
私たち家族にとっては、ある苦難を乗り越えて、家族4人だけの新しい暮らしが始まった時だったのです。

ドラマの中でも、海を見ながらお年寄りたちが自分の若い頃の楽しかった思い出を振り返るシーンがありますが、海は何かそういう思い出を運んでくる役割があるのかもしれません。

そして、悔しかったこと、やれなくて残念だったことは忘れない、ということもドラマは描いていたように思います。ナム ジュヒョク演じるジュナが、警察の拷問を受けた挙句、「肺炎」ということで亡くなったことを、キム ヘジャ は、一生忘れなかったし、助けてあげたかったとずっと思っていたのだと思います。だから、何としても地下室から救おうとしたのだ、と。それがずっと後悔として心に引っかかっていたのでしょう。

しかし、ラストで、「許し」ます。後悔や恨みつらみを乗り越えて許せるようになったら、天国への扉が開いて、愛しい人が迎えに来てくれるのですね。あの世には、何も持っていけないから、時計ももういらない、と行ったのだと思います。人を傷つけた側にも、後悔と反省と、失ったものがあることがわかりました。

このドラマを見ながら、私の人生、じぶんのために、何かやれてるの??と改めて考えたのです。
後悔を清算し、じぶんの大事な思い出だけを持って、向こうに行くための準備をする。それが老いの最後の段階なのかもしれません。

ところで、韓国のドラマって、腕時計が大事なモチーフになることが多いのでしょうか。愛の不時着もそうだったし、このドラマもそうです。先日見た映画も時計が友情の証となっていましたね。
韓国のドラマや映画を見るようになってから、腕時計がとても気になっている私です。

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