元彼に彼女ができた
タイトルを見てなんだなんだ、と
思った人も少しは居るだろうか
私もなんだなんだ、と思っている
正確に言えば「多分」彼女ができた話だ
その多分というのも
勘ではあるが 多分、本当に彼女ができたんだと思う
別れてからもう1年経つ
今日で大体1年
未練はと言われればないが
もし別れない方法があったならとは時々考える
それを未練というなら未練があるんだろう
何故「多分」であるのに「本当」だと言い張るのか
根拠も無く 直感ではないだろうか
それでも私は所謂その 元彼と
2年半、一緒に暮らしていたのだ
なんとなく分かる距離に
私はずっと居たらしい
多いな、
そう思った
名前を呼ぶ回数のこと
元彼がある女の子の名前を
その場に居ないのによく口にする
ちょっとした違和感
私もそんなふうに
ふとした時に口にしていただろうか
されていただろうか
2年半で全てが分かるわけではない
22年のうちの2年半、そう見ると
う〜〜ん、長くも短くも見える
ちょっと例えが下手だったな
私はこれまで彼氏が居なかった訳でもなく
その人と1番長く付き合った訳でもないが
一緒に暮らすのは初めてのことだった
そういう意味では 初めての人だった
だから多分、
少しだけ感じるこのもやっとした感じは
私にしたら長かったあの時間が
頭の片隅で静かにラジオ体操を始めたんだろう
今になって元気になるなんて
本当に私みたいだ
名前を口にする
私はその行為を特別に思う
なんてことない行為
当たり前にするのに、何が特別だ
私はそれでも特別だと思う
口から出る音の温度で
その愛しさは1にも100にもなる
悪口を言う時の温度には
憎さも羨ましさもたくさん含まれているし
好きな人を呼ぶ時の温度は
やっぱりいつもよりあたたかいものだ
触れる訳では無いが
本当に温度があるみたいに感じる日がよくある
今日、元彼が呼んだその子の名前には
なんとなく、でも本当にあたたかかった
矛盾だらけである
ないと言えばなく、
あると言えばあるその根拠で
私はテヒョンさんから1番、温度を感じる
気付くようになったのも
とびきりあたたかい君のおかげ
もう私の名前を
あの子を呼ぶみたいには呼ばないだろうけど
気付けたら良かったと、今は思う
p.s.
私に後ろめたさがあるなら同じゼミ内で付き合うの、やめた方がいいと思うよ