30年前のこと ヤ〇ダ電機で店長が社員を盛大にビンタしてた
最近、宝塚歌劇団の件は世間を騒がせています。
いわゆるパワハラ、指導と言う名の暴力、よくわからない理不尽な上下関係の存在は、公立の小中高校現場でも平気で見られました。
生徒間だけではなく、教師と生徒間でも存在してました。
40代以上の日本人の方にはよく理解していただける話だと思います。
僕は大学生の頃ヤ〇ダ電機で清掃のバイトをしたことがあります。30年前の話です。閉店後の客がいなくなった店舗で、3時間位かけて清掃するというものです。
客がすっかりいなくなった閉店後の店内で、店長が社員を呼び、商品の陳列に対して指摘をして「何やっているんだ!」とバチーンと数発ビンタしておりました。静まり返った店内ですからとても『バチーン』が響きました。
我々が清掃している横で見られた光景です。
ビンタしている理由は様々でした。
その時僕は非常に厳しい店長だな、ああ社会は厳しいんだな、この会社には絶対入社しねえぞとかのんきに思ってました。
先輩社員に聞いた話では、店長は自衛隊上がりとのこと。でも我々清掃員に対しては大変物腰柔らかく、ていねいに扱っていたのが非常に対照的で印象に残っています。
今は100%こんなことやっていないと信じておりますが、この会社に限らず、たたかないまでも怒鳴るとか、お前とかこいつとか暴言は様々な場面で平気で言われてました。
ああ、嫌だなあとは思いつつもそれが当たり前で、日常でした。
そう、当たり前だったんです。
デフォルトだったんです。
僕はそういった暴力的な振る舞いが苦手です。ビーバップハイスクールの高校生のようにできません。例え一瞬でも戦闘モードに入ることができない性格です。だから僕の高校にはヤンキーがいたので毎日通学するのはそれなりに緊張感と覚悟がありました。
自分を分析するに、僕は単に物理的にも無形にも痛みとか刺激に極端に弱いから暴力的なことを嫌悪しているだけかも知れません。
もっと痛みに対して鈍感であれば心の底から愛を込めて暴言、暴力を振るっていたかもしれません。本気であなたのことを思って、愛を込めて。
愛の鉄拳。
あるいは、ヤンキー達とももう少し心を通わせられたのかも知れません。
例え教育と言う大義名分があれども暴力的なこと、封建的で抑圧的な振る舞いは嫌悪される風潮にあります。それは結構なことだと思いますが、正直言って、価値観なんていい加減なもんです。いつ何時コロッとひっくり返るかわかったもんじゃありません。
今は、いいオッサンになったからよくわかるけど、とにかくやべえとか体が拒否感とか、危機感を感じた時は自分の直感に素直になれと言いたいです。
命を追い込むほどのヤバさに直結しそうなら逃げる!距離を取る。
経験が浅い、真面目な若い人は命が追い込まれるまで葛藤してしまう。
逃げないとか、忍耐とか、自己成長とかを考えればとても難しいんだけど、苦しくとも状況を俯瞰的に楽しめなくなったらヤバいサインかもしれません。
だから若いうちに適度に理不尽な体験をしていくのって大事だと思います。
とにかくやばいと思ったら逃げよう。大丈夫なら人ごとのように自分を楽しもう。
おしまい