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【SNS運用者必見!】総フォロワー470万突破・MimiTVが考えるファンコミュニケーション
note概要
本noteは、2021年10月に行った株式会社FinTのウェビナーで、SNS総フォロワー470万人の美容メディア「MimiTV」が、SNSアカウント運用の専門家として登壇した内容をベースにした記事となります。美容商材メーカーの方やSNSマーケティングに興味のある方、SNSアカウント運用に従事している方が想定読者です。
MimiTVは、美容知識とSNS運用を掛け合わせながら1年でMimiTVアカウントのエンゲージメントを10倍ほど伸ばしました。今回は、SNSでいかにユーザーとコミュニケーションをし、ファン化させるか?について、①MimiTVのご紹介と②MImiTVのユーザーコミュニケーションとしてお伝えします。Twitter、Instagram、YouTubeなど多岐にわたるSNSを活用したユーザーコミュニケーションやファン化についてをご理解いただければと思います。
■ MimiTVのご紹介
◎ MimiTVはどんなメディア?
MimiTVは、YouTube・Instagram・Twitterを中心に、19〜34歳の美容オタクに支持されている美容メディアです。2015年からスタートし、現在の総フォロワー数は476万人を突破しています。
◎ メディアコンセプト
メディアコンセプトは、
「 My Beauty Compass 」
わたしの美容が見つかる。
わたしがキレイになれる。
わたしのココロがおどる。
を掲げています。
ビジョンを「美容で自信が付いて、幸せが溢れる世界」とし、ミッションは「自分の魅力を引き出すきっかけの提供」です。
次にMimiTVの人気コンテンツについてお話します。
◎ 人気コンテンツ
MimiTVの人気コンテンツは「新作コスメ紹介」「LIVE配信」「テスター動画」の3つ。
1 、新作コスメ紹介
美容オタクさんがフォロワーにたくさんいるため、そういう方に向けて最速で新しいコスメの情報をお届けする企画です。
2 、LIVE配信
厚いファンの獲得をメインに、InstagramとTwitterで累計100万以上視聴されています。
3 、テスター動画
現在コロナ禍でなかなかテスターが店頭で触れられなかったり、BAさん(ビューティーアドバイザー)にメイクの機会を教えてもらえる機会が少ないため、実際にMImiTVがコスメの質感や色味がしっかり分かるよう作成した動画です。
◎ このようなコンテンツを提供することで、MimiTVはどのくらい成長したのか?
Twitterは、3年で15倍。Instagramは5年で10倍の成長をしています。
Twitterは、2018年の6月で16,714人だったところ、2021年6月で253,510人。
Instagramは、2016年の6月時点で201,629人だったところ、2021年6月で225,356人に成長を遂げています。
【 Twitterコンテンツは3年でいいねがMAX280倍に 】
実際のコンテンツがどれだけ伸びたかというと、3年でいいねがMAX280倍になっています。エンゲージメントもかなり上がり、共感される企画を作っていくっていう強みが出てきたことで、コメントを添えて引用リツイートをしてくださる方もどんどん増えてきています。
【 Instagramコンテンツは3年でいいねがMAX6.5倍に 】
InstagramにおいてはいいねがMAX6.5倍まで成長しております。
MimiTVは、ユーザーコミュニケーション企画として「Beauty Meets」という大きなイベントを半年に1回行なっており、Zoomを活用したビューティーイベントとして、平日5日間毎日オンラインでビューティーセミナーを開催しています。
このイベントには4,000を超える応募をいただいています。日頃のコミュニケーションによってファン化できたユーザーさんが多数応募してくださったことで、熱量の高いコミュニティを形成できました。
◎ MimiTVの各SNSの使い分けって?
Mimi TVはたくさんのSNSを使っているのですが、各SNSでアルゴリズムが全く異なります。反応するコアユーザーが全然違うため、コンテンツは、美容オタク・ミーハー・マス層のそれぞれの感度の違いに合わせて企画・制作しています。TwitterとYouTubeが美容オタク向け(YouTubeはミーハー向けもあり)。InstagramとLINEはミーハーとマス層向けで、より人気のコスメや店頭でよく売れているコスメなどを紹介しています。
〈Twitter〉 美容オタク向け:速報性を重視、静止画
〈Instagram〉 ミーハー向け:トレンド重視、静止画・リール・LIVE
〈YouTube〉 美容オタク&ミーハー向け:質感・色味重視、静止画
〈LINE〉 マス層向け:コンテンツ転用、コストをかけずに運営
そしてここからは、本題であるMimiTVのユーザーコミュニケーションをメインでお伝えさせていただきます。
■ MimiTVのユーザーコミュニケーション
◎ MimiTVのコミュニケーション方針
MimiTVのコミュニケーションの方針は、「共感 & 共創型のメディア運営」です。様々な立ち位置やどういう風にいたいというところを定義しています。
仲のいい先輩から一つ美容情報を教えてもらうような感覚や、自分の魅力を引き出すきっかけになるような投稿、情報提供や告知だけではなく親近感を出していくこと、”一人ひとりを見てますよ”という意味でいいねやリツイートをすることがすごく重要です。
SNSユーザーの「認めて欲しい」「褒められたい」「繋がりたい」という”気付かれたいモチベーション”を意識して、”絶対にひとりにしない、私たちが気づいてあげる”ことを大事にしています。
◎ ユーザーの2大ニーズをおさえることがSNS運用においてのポイント
SNSユーザーの「情報収集したい」「繋がりたい」という2大ニーズをおさえることがポイント。私たちアカウントとファンの繋がり、ファン同士の繋がりを意識することも重要です。
MImiTVが共創型コミュニケーションを重要視し始めたのは、2019年9月に実施した、フォロワー100万人突破記念キャンペーンのハッシュタグで「だから今日もメイクする」を実施したことがきっかけです。
あなたにとってメイクとは何か?あなたがメイクをする理由は何か?ということを投稿するもので、すごく熱い気持ちを書いてくださるユーザーさんもいました。
この企画をきっかけに、MimiTVがどういるべきか、どういう存在になりたいかという気付きになり、私たちもすごく成長できました。
◎ 2018〜2021年に、フォロワー増加とEG(エンゲージメント)向上が両立できた理由とは?
MimiTVは、「スポット企画型」と「日常運営型」の2種類を使い分けてフォロワー増加とファン化を狙いました。
《 スポット企画型コミュニケーション 》
スポット企画型コミュニケーションには、「キャンペーン」と「ファン巻き込み型」の企画があります。
【 キャンペーン 】
編集部で人気のコスメや新作のコスメを選んで、コスメが当たるプレゼントキャンペーンをしています。新規フォロワーの獲得や、MimiTVに話しかけてくれるユーザーを増やすことが目的です。100回以上キャンペーンを実施しており、3年で15倍以上フォロワー数が伸びています。
事例として挙げた「コスメが当たるプレゼントキャンペーン」では、商品選定なども編集部内で行ない、日々の日常運営でエンゲージメントの高かったものを商品にするなど、プレゼント企画が別の日々のアカウント運用とは関係ない企画に見えないようなやり方を常に研究しています。また、熱いファンをこの中で獲得していくため、どういった美容オタク層を獲得したいかを考えながら行なっています。
【 ファン巻き込み企画 】
ファンとのコミュニケーションやユーザー同士の繋がりを生み出すことを目的とし、推しカラーメイク投稿を促進するコミュニケーション企画をしました。
事例として挙げた「推しとメイクを語ろう」では、美容メディアですが、熱量が高くて情報収集もアウトプットも上手な” オタク ”と呼ばれる方々ともっと盛り上がっていきたいなと思い、今回は2次元オタクの方々で美容に関心のある方に向けた企画を設計しました。
推しがいる方は、自分の好きなアイドルなどの自担カラーと呼ばれるカラーがあり、そういったカラーが入っているコスメを集めているオタクさんもいらっしゃいます。推しにまつわるメイクの思い出や、この方のライブに行った時にあのコスメを使いました、コラボを商品買いました、など思い出をツイートしてもらって応募するというものです。
実際に、オタクの皆さんが自分の概念メイクをした投稿をして、MimiTVをフォローしてくださっているユーザーさんがその投稿にコメントをしている状態が出来上がっていたので、すごくコミュニケーションになっていたのではないかと思います。
こちらは、437件の応募とタグの投稿が260件があり、面白い企画だと感想をつぶやいてくださる方も居て、すごく新しい層の獲得に貢献した企画だと感じています。
〜 スポット企画型のメリット・デメリット 〜
〈 メリット 〉広がり・つながり・脳内シェア担保
アカウントとファンもそうですし、推しとメイクを語ろうのように、ファン同士が繋がれるところが大きなメリットです。アカウントの存在を忘れられないようにできるため、定期開催もおすすめです。
〈 デメリット 〉運営コスト△・母集団必要△・短期効果△
運営コストが少しかかることや、一定のフォロワー数がいないと盛り上がりにくいというところが課題です。
〈 コツ 〉
濃いファンや、すでに繋がりのあるファンを大事にして、乗っかりやすい企画にすること。
《 日常運営型コミュニケーション 》
私たちは、SNSごとの日常運営コミュニケーションをしており、TwitterとInstagramでやり方を変えています。
【 Twitter 】
Twitterはテキストコミュニケーション主体のSNSのため、気軽なやりとりができるのですが、企業のSNSは距離感に最大限注意し、Z世代の感覚がとても必要です。
・アンケート
双方向のコミュニケーションのきっかけになるが、少しやりすぎに注意が必要です。
・相互フォロー
初期の段階(アカウント立ち上げ時)はファンを獲得するきっかけになるため得策と言えますが、ある程度盛り上がったあとは、なんで私には返してくれないの?と、問題になりやすい部分でもあるので配慮するべきです。
・いいね & RT
”見てるよ”の気持ちでしてあげることはとても重要です。しかしリツイートでは、メディアや企業が発信する情報を求めているのに、アカウントに個人の投稿がたくさん出てくる状態が生まれやすいので、ここも少し注意が必要です。
・コメント
こちらからの話しかけ過ぎは、うざいと思われてしまう場合があるので気をつけましょう。度合いが大切で、フォロワーさんがこちらに話しかけてくださった時は絶対に返した方がいいですが、こちらから自ら話しかけにいく時のやり方は、少し慎重に考えた方がいいです。
MimiTVでは、いいねだったら1日15件、RTは例えば、実施中のPR案件では1日3件までなど、いいねとRTの数にある程度基準を設けていてます。
【 Instagram 】
Instagramは視覚情報中心のビジュアル型SNSです。プレイヤーが多いため、コミュニケーションも併用して覚えてもらうことが重要になってきます。
・ストーリー
双方向コミュニケーションのきっかけになり、アカウントのリマインドしても有効的だと考えています。フィードを見ないでストーリーだけを見ていく方も結構いらっしゃると思うので、企業のSNSがストーリーを更新することで上にアイコンが表示されているだけでも十分認知・拡散の一つになると思っています。コンテンツの告知だけにしないことがポイントです。
・アンケート
質問をする回答をするのルートを回して一つのコンテンツにします。
・LIVE配信
MImiTVでも実施しており、トーク力に優れている人が行うと効果が高く、熱いファンの獲得に繋がりやすいです。
・タグ投稿シェア
MimiTVでは現在注力していませんが、日常的にUGCがある場合には有効的です。
〜 スポット企画型のメリット・デメリット 〜
〈 メリット 〉ファンベース・すぐできる・フィードバック
1対1のやりとりがしやすく、ファンのベースが作りやすいです。フィードバックの部分では、アンケートやコメントなどからユーザーニーズを汲み取れるいい意見が出てくることがあります。
〈 デメリット 〉難易度△・やりすぎない・外注しにくい
難易度が高かったりSNS世代の子と距離感が分かっていないと難しいです。また、外注しにくく、マニュアル化が難しいです。
〈 コツ 〉
毎日常にSNSを見るようなZ世代社員の強みが活かせる場所のため、そちらを活用するといいです。
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■ ま と め
① SNSのニーズ=情報収集欲とつながり欲、両方を意識する
② スポット企画型のコツ:濃いファンが乗っかりやすい企画をする
③ 日常運営型のコツ:距離感が大事!Z世代の感性を活用するのがオススメ
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本noteのスライド資料やMimiTVの美容マーケティング支援サービスに
興味がある方は以下よりお問い合わせください。
https://mimitv.co.jp/contact/
今回ウェビナーの主催である株式会社FinTはこちら。
https://fint.co.jp/
素敵なウェビナー登壇にお誘いしていただきありがとうございました。