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徒然なるままに

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自分の意図を正しく伝えるのって難しい。例えば、対面やSNSで対話するとき、半分しか伝えたいことが届いてないのでは?と感じる。『徒然なるままに』では、自分が感じたことを少しでも伝え…
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#エッセイ

腸HAPPYな予感

私が彼と初めて待ちあわせをしたのは、小さな飲食店がひしめく地下街だった。カレーの香辛料の匂いがぷーんと立ちこめる中、出会った。 私が待ち合わせ時間にすこし遅れて到着したとき、彼は周りの風景からクッキリと浮いてみえた。まるで、人物だけ『切り貼り』したみたいに。 「もしや、70年代からタイムリープしてきたのでは?」 ちょっぴり古臭い顔立ちとノスタルジックな空気感が、彼を異質な存在に見せていた。出会って間もなく、お腹がゴロゴロ反応した。 「ちょっとお手洗いへ」 私は近くの

仕事で心が疲れたとき、周囲の優しさが身にしみた話

「(更年期世代になって)ずっと目標を高くかかげて生きていくのは、しんどくないですか?」 「頑張って階段をのぼり続けるのもステキですが、たまには踊り場で休んでみるのもいいですよ。」 昨年の秋に、職場の心理カウンセラーが私にくれた言葉だ。 子ども英語講師を18年間も続けられたのは、楽しくて癒しがあったから2019年の後半は、子ども英語講師の仕事に行きづまり、精神的につらい状況に陥った。仕事を始めた32歳の時は「私にできるかな?」と不安も少し。気がつくと18年間も続けてこれたの