腸HAPPYな予感
私が彼と初めて待ちあわせをしたのは、小さな飲食店がひしめく地下街だった。カレーの香辛料の匂いがぷーんと立ちこめる中、出会った。
私が待ち合わせ時間にすこし遅れて到着したとき、彼は周りの風景からクッキリと浮いてみえた。まるで、人物だけ『切り貼り』したみたいに。
「もしや、70年代からタイムリープしてきたのでは?」
ちょっぴり古臭い顔立ちとノスタルジックな空気感が、彼を異質な存在に見せていた。出会って間もなく、お腹がゴロゴロ反応した。
「ちょっとお手洗いへ」
私は近くのトイレへ駆け込んだ。用を足しながら、
「私、この人と結婚するかも。」と閃いた。
*
そして、腸の直感は正しかった。彼と出会って24年、私たちはつつがなく結婚生活を続けている。
そして私の腸も、彼と一緒にいると未だに嬉しそうに共鳴する。
私も腸内環境を維持できて、とってもHAPPYだ。
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