まっさらなこころ
「将来はパティシエールになる」
そんな将来の夢を発表した。
「パティシエじゃなくてパティシエール?」と先生に言われ、「女の子の場合はパティシエールって言うんですよっ」と自信満々に答えた。
これは1/2成人式の話。今になって思い出した。
当時、熱中していた漫画『夢色パティシエール』に影響を受けて、牛乳アレルギーでほとんどスイーツを食べられないことなんか忘れて、将来の夢を夢中になって語っていた私。
現実的なことなんて考えず、本当に自分がやってみたい、なりたいと思う職業を将来の夢にしてたっけ。
まっさらな白いこころ。
今になって、そんなまっさらな白いこころが羨ましい。
そんなことを、約10年経った今、久しぶりに『夢色パティシエール』を読んでみて感じた。
将来の夢は?
と聞かれたら20歳の私は何て答えるだろう。
1/2成人式当時の私をガッカリさせないためにも、自分が好きなことに正直になってみようかな。