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Newコタまり第3号「無用の用」

(以前に書き溜めたコタまりを加筆・修正してお送りしております。)

職業柄、よくこんな質問をされます。

「なんで勉強せんばいかんとさ?役に立たんっさ。」(なぜ勉強しないと行けないんですか?役に立たないじゃないですか←標準語訳)

けっこうこれってまともに答えない大人が多いんですよ。
なぜかっていうと、みんな役に立たないの知ってるからなんですよ。みみまりはそんな時、「無用の用」ということばを使って話をします

一番役に立たない授業ベスト1はなんといっても大学でしょう。
代返、持ち込み可の試験、カンニング、コピーノート、訳本などの話しをすると子供たちはめちゃくちゃ驚きます。今はずいぶんまじめになりましたよね。今の学生の方がよっぽど真面目です。授業休みませんもんね。

実際みみまりは文学部だったので役に立たない最先端授業を受けさせられていました。事実今の仕事には全く役に立っていません。でもみみまりは大学の4年間が全く意味のないものとは思っていません。むしろ授業以外の時間が今のみみまりを作っていると言っても過言ではないでしょう。

一番大きかったのが、学園祭の実行委員をしたことでした。
まずは先輩後輩の関係。中学高校の時みたいに単純に敬語を使うとか、あいさつをするとか、そういう次元でなくなってきますよね。サークルとはまた違うけれど、体育会ほど形式的でもない。そんな独特の雰囲気でした。
1年のうちはそこでずいぶんともまれましたが…。良くも悪くも、「かけひき」というものを学びました。

たとえば、飲みたくない時にどう逃げるかとかね。(笑)いろいろ役に立つことを学びましたよ。

ほんで、2年生になったら今度は上の立場です。
これがもっと難しい~~。人を動かすのって、ほんとに難しいんですよ。特にお金のような対価がないときは一番難しい。給料払うんだったら、文句言おうが何だろうがやるじゃないですか。
それがないと、つなぎとめるのは、お互いの信用関係だけですからね…。

よく思ったのは、最近の若者はちょっとしたことですぐに傷ついてしまうんですよね(みみまりもそうかもしれないけど…)怒るということが出来ない。
たとえば昼休みにミーティングがあって遅刻した。厳しく言ったつもりはないけど、注意したのね。そしたらその日以来全然顔を見せなくなったというようなシャレみたいなこともありました。

そう。怒り方も非常に難しいんです。
感情にまかせておこっちゃうとダメなんですね。
同じ言葉でもとらえる人によって大きく異なってくるんです。受けとめ方が。このあたりっていうのは、とても今の仕事に役に立っています。

だからこそ、「無用の用」なんだと思います。学力つける。就職するが目的だったら高校・大学はほとんど無意味に写ると思います。
それなら専門学校行くべきです。でも、必要なことしか学ばないなんて、おかしくないですか?だって、何が必要になるかなんて、わかんないじゃないですか。
あえて「役に立たないことをしに行く」のもおもしろくないですか?いろんな経験を積んで、社会に出たほうが絶対お得ですよ。
これからはそういう時代だと思うんですがね…。

だから、役にたたないものが役に立つという、「無用の用」って言葉、大好きです。


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