レッスンで私が(しつこく)言っていること
こんにちは、ミミです。今日は私がある程度話せるようになってきた生徒さんたちに言うようにしていることについて書いてみたいと思います。
まあ、何を言っているかというと、
「まずは知っている言葉で説明してみよう!」
です。いやいや、当たり前のことでしょって思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はできている生徒さんってそんなにいないんですよね・・・
知っている言葉で?新しい言葉を調べる?
例えば、私の生徒さんで「蛾」という言葉を知らなかった人がいました。レベルは初級の中盤。でも、この生徒さんはいつもなるべく英語を使わないようにしている人で、辞書で調べたり、私に「日本語でなんですか」と聞く前に、知っている日本語でどうやって説明したらいいか考えるクセがついている人でした。
で、どうやって説明したかというと、「茶色で、ちょうちょの友達の虫」。
私もこの発想にはちょっとびっくりしたというか、素晴らしいな〜と思いました。色の言い方を知っていて、ちょうちょも知っている、虫も知っている・・・ということで、「ちょうちょの友達」という説明の仕方をしたんですよね。
もちろん「蛾」という言葉を知っているに越したことはないですが、分からない言葉をわかる言葉で説明するって、実際のコミュニケーション場面では特に本当に大切なことだと思うんです。
話している時に辞書を引くことがいつもできるとは限らないし、でもなんとか伝えるために、知っている言葉で説明するというクセ、他の生徒さんにも身につけてもらえるように、色々活動なんかもしています。
教師の働きかけ
私は、大人の生徒さんには、「日本語でなんですか」と聞かれたらすぐに答えないようにしています。あまりにも概念的な言葉だとちょっと難しいですが、知っている言葉で頑張って説明できるかな〜というものは、「お〜、じゃあ似ている言葉を知っていますか。日本語でなんですか。」のように説明チャレンジをしてもらっています。
また、どうしてもいつも辞書で新しい言葉を調べては忘れていく・・・を繰り返しがちな生徒さんには、「名詞修飾完全マスター!」みたいなことを一時間みっちり練習しました。(勝手に命名)
例えば、「物置」という言葉を説明するとき、「物をたくさん入れる庭の箱」のように説明できるようなスキルを身につけてもらう試みです。これを終えた生徒さんは、「おお〜これだと新しい言葉を無限に覚えるより、会話がスムーズになりますね」と喜んでくれました。
このレッスンでは、この生徒さんの家に私が行って、生徒さんが家を案内する、というタスクでした。「ここは〇〇する部屋です。ここでいつも・・・」のように一つ一つ説明をしてもらっていました。
まとめ
教師は文法や漢字など新しい知識を教えるだけではなくて、語学学習のスキルやコツを教えるという役割もあるんだな〜。この2年自分なりに工夫したり、生徒さんから学ぶことも多くありました。
またこんな話をこれからもシェアしていきますね!