【ことばの虫メガネ⑤】 「早起きは三文の徳、長寝は三百の損」
「早起きは三文の徳」という言葉は、日本人なら誰しも一度は耳にしたことがある言葉だと思います。ここでいう「三文」は具体的な金額になおせば、50~100円ということになりますが、意味合いとしては「わずか」というニュアンスです。二束三文・三文判・三文芝居とかと同じ感覚ですね。
大事なポイントは「徳」と言っている点だと、個人的には感じています。
”得”でも間違いではないのですが、本来の意味からすると「徳」のほうがしっくりときます。ようは、「早起きをすると、毎日わずかだけど徳を積むことができる。そうしたちょっとした心がけをどう捉えるかで、あなたの人間性が見られている」という解釈もできそうです。
この言葉の反対は「長寝は三百の損」であり、どちらかというと寝坊のほうが昔から戒められているようですね。仮にここで言っている損が三百文とすれば、1日あたり5,000~10,000円であり、年間では数百万円の損、30年も続けば億単位に手が届きます笑
平成時代は「コスパ」(コストパフォーマンス、費用対効果)という言葉をよく耳にしましたが、費用重視の傾向が強かったように感じます。一方、令和時代のZ世代は「タムパ」(タイムパフォーマンス)だそうで、費やした時間から得られる”満足度”重視とのこと。
いずれにせよ、適度に早起きをしたほうが時間的な余裕は持てますので、自ずとタムパは良くなり、三文の徳も地道に積んでいけそうです。まぁ、電気代も高い昨今なので、明るいうちから仕事や勉強を始めるほうが、身体にもお財布にもよさそうで、心にゆとりを感じられるかもしれませんね。
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