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【社長さん向けnote書き方講座⑧】各社の活用事例をタイプ別に8つご紹介

前回は「note」の運用方法について、お伝えしました。自社のビジネスでの運用方針を決めたら、あとはコツコツと記事を作成していくだけなのですが、その道のりは結構長いところもあるので、今回は目標となるような事例を紹介します。

実際にnoteを始めてみると分かりますが、ビジネス利用している法人は意外と多いです。その中でも積極的な活用でビジネスに役立てている活用事例をお伝えします。本記事では各事例の紹介にとどめますので、気になる方はそれぞれのリンク先を参考にしてみてください。

①ブランディング型の活用事例

■キリンビール

 キリンビールは2019年4月からnoteの運用を開始しており、2022年時点ですでに3年間の運用を行っている注目事例です。自社製品のエピソードを紹介した記事やレシピ紹介など、テキスト記事を中心に運用しているのが特徴です。
 同社はブランドとしての認知度は高いですが、新たな客層を取り込むために、投稿コンテストの開催やクリエイターとのコラボ、Instagramなどの媒体との連携などを積極的に進めています。老舗企業だからこそ、親しみやすさをアピールすることで、ユーザーとの双方向型のコミュニケーションを図っています。


■東急リバブル

 不動産に関するコンテンツは、現在進行形でその情報を求める人に訴求する場合が多いですが、同社では実際に住宅購入を検討している客層だけでなく、純粋に「住まいに対する想い」を伝えるコンテンツを配信しています。住んでみたくなる街の紹介記事など、「住」を通じたブランディングのコンセプトが感じられます。


②各部門型の活用事例

■ZOZO

 ファストファッションの分野で多くのユーザーを抱えるZOZOのグループ会社がnoteを運用しています。配信元が技術開発会社ということもあり、ファッションやテクノロジーに関する情報や、外部へのインタビューに基づいた投稿を行っているのが特徴です。単に自社の商品を紹介するだけでなく、投稿記事に客観性と厚みを持たせています。


■クラシコム
 
「北欧、暮らしの道具店」というオンラインストアを運営している同社は、公式アプリのダウンロード数が200万を突破するなど、Webマーケティング全般において光るものが感じられます。noteの運用は、クラシコムのエンジニアとデザイナーが行っています。「技術者向け」とは銘打っているものの、エンジニアじゃなくても楽しめるコンテンツの内容となっているのが特徴です。


③代表者型の活用事例

■中川政七商店
 
工芸技術を活かしたものづくりと商品の販売を行っているお店のnoteです。中川政七商店は麻や綿織物のメーカーであり、創業300年の老舗企業です。

 2003年からブランディングを軸とした製造小売業(SPA事業)に転換しており、全国50店舗以上の販売網にまで成長しています。記事数はそれほど多くありませんが、1記事あたり7,000字を超えるため、とても読みごたえがあります。何より、経営陣の顔が見えるのが信頼性を高めるきっかけとなっているでしょう。


■けんすう
マンガサービス「アル」を運営する会社の代表者が運営しているnoteです。個人としてのアカウントにもかかわらず、8万人以上のフォロワーがいる点に注目できます。経営者目線のコンテンツが盛りだくさんなので、ぜひ一度覗いてみましょう。


④コミュニティ型の活用事例

■ぺんてる
 
現在は休部とのことですが、ぺんてるがシャープペンを販売してから60年が経った記念として、noteの運用を開始していました。「シャープペン研究部」と称して、シャープペンにまつわるエピソードや豆知識などを紹介しているのが特徴です。

 ぺんてる社員がリレー形式でシャーペンについての思い出やストーリーを語る連載「#忘れられない一本」という企画は大きく注目が集まりました。シャープペンは多くの人が手にしたことがある製品であるため、赤裸々な内容のコンテンツは、読む人の共感が湧きやすいものとなっています。

■sio
 
都心でレストランを運営する会社が運用しているアカウントです。 ステイホーム期間中に「#おうちでsio」を発信したところ、大いに話題となりレシピ本まで出版されました。sioで働くスタッフたちのインタビュー「sioのつくりかた」をメインコンテンツとしており、会社としての姿勢がよく伝わってくる内容となっています。


おわりに

8つの活用事例を紹介しましたが、noteではさまざまな業種の企業が記事を投稿しているので、気になる業界や自社のビジネスに近い領域の事例などは、ぜひご自身でも検索してみてくださいね。

【社長さん向けnote書き方講座】は今回でいったん区切りとさせて頂きます。noteをビジネスで活用するにあたって、お伝えしておきたい内容は大体盛り込めたと思いますが、実際にnoteを始められて詰まるときには、どうぞお気軽にお問い合わせください。

弊社オーズ合同会社は2011年の創業時より、原稿制作や出版に関するお手伝いをさせて頂いております。文章にまつわるお悩みは、小さなことから何でもご相談ください。コラムの執筆依頼や出版のご依頼だけでなく、Facebookやnoteなどの運用方法のご相談(コンテンツに関するもの)、学会などへの応募用原稿の校正業務、各種インタビューからお子様の国語力アップのアドバイスなど、広く文章のお悩みに関するサポートをさせて頂きます。

全8回の本シリーズを最後まで読んでいただき、大変うれしく思います。引き続き、こちらのnoteでも皆さまにとって役立つコンテンツを配信していきますので、ぜひご自身のビジネスや学びにお役立ていただけると幸いです。

多くの社長さんにとって、「note」が良き出会いの場となりますことを願っております。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


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方山敏彦@オーズLLC
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