別に、明けなくていいのに。
「夜明け」に関しては
まだそう思うことが多々あるけれど
それはまたの機会にして
本題である
「年明け」のお話をしようと思う。
子どもの頃から、この時期は苦手だったし
時に苦痛ですらあった。
年に一回の、その時期が来た。
たったそれだけのことなのに
やれ、あれもしなさい、これもやらなきゃ、と
あちこちから責め立てられているかのような気分になった。
一人暮らしになってからの初めての年越しは
気持ち程度の掃除をして、
買ってきた小さな鏡餅を飾るぐらいで
ほとんど何もしなかった記憶がある。
それでも年は明けるし
仕事柄正月休みなんてものもなかったし
挨拶が少し長くなったぐらいで
普段のように、淡々と日々は過ぎた。
これでいいじゃん、と正直に思った。
誰に責められることもない、
ちっぽけな自由がそこにはあった。
時は過ぎて、今。
あの頃よりも、
素敵だなぁと思える人達に囲まれて
その有り難みも
少しずつわかるようになってきたから
やっとのことで、
こういう年中行事の良さみたいなものも
わかりかけてきている。
お正月だからご馳走食べなきゃ、
みたいな風潮とか
それで摂取カロリーやら食材の値段が
普段よりもぐっと上がっちゃうとか
まだ納得いかないこともたくさんあるんだけど。
少なくとも、
今年の抱負とかどーでもいいじゃん
って思うことや
年末年始のちょっと長い挨拶を
内心で面倒だなって思いながらすることは
なくなった。
ゆっくり、のんびり歩いていくわたしに
付き合ってくださったり
見守ってくださったすべての方へ
今年も何卒
よろしくお願いいたします。