八街市・見廻り隊(八街神社)
八街神社の創建は1873年(明治6年)、祭神は須佐之男命、稲田姫命、大己貴命と謂われています。近くに妙見宮があることから祭神は八衢比古(やちまたひこ)、八衢比売(やちまたひめ)の2神が祭られているものと思い違いをしていました。
神社の近くに落花生を販売する店があります。八街市で生産される落花生の多くは半立とP-ナッツより美味しいQ-ナッツの品種です。
豚の餌にしかならないと考えられていた落花生を、綿を植えた土壌に植えた農芸科学者・ジョージ・ワシントン・カヴァー。此の落花生栽培は、木曽義仲ゆかりの千葉県旭市から始まり、関東ローム層の八街で根付きました。今では、八街の特産品となり地球の裏側にまで広まっています。
文豪の芥川龍之介は、この八街を題材にした小説「美しい村」の構想を持って1924年4月から取材に訪れた。ゴタゴタやもめ事を記した紛擾史調査から書き始めるが完成には至らず、「一塊の土」とは違う結果となってしまいました。
「片恋のわが世さみしくヒヤシンスうすむらさきににほひそめれり」・芥川