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蕨市・見廻り隊5(三学院)
蕨市北町、中山道沿いに真言宗智山派・金亀山極楽寺三学院があります。三学院にも川口の錫杖寺と同様、千葉一族を象徴する槇の樹があります。
真言密教と千葉一族(小川)の交流は平安初期から続いている。薬学を学びに派遣した宗祖が密教を学び帰国をする。一族は東寺や高野山の手配など支援に乗り出すことになった。その恩義からか、真言宗は平安末期に坂東でも一族と強い協力関係にありました。
「わらび」を詠んだ二句、
「わらび野やいざ物焚ん枯つつじ」・蕪村
「山焼イテ十日ノ市ヤ初蕨」・子規
与謝蕪村を意識した正岡子規の俳句。
「その昔ありし二人のはらからが摘みのこしけん痩わらびかも」
正岡子規のこの短歌は、山林家で「馬酔木」や「アララギ」のスポンサーであった蕨・真一郎、直治郎の兄弟を中国の隠者に例えて詠まれています。
直治郎さんは「根岸子規庵」の保存に兄に代わり係わります。