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千葉市・見廻り隊18(不動明王)

 千葉神社の院内から来て都川を渡る。左は猪鼻山、その山根にある「不動明王社」と点前の「お茶の水」跡地です。山根の湧き水は「お茶の水」と呼ばれ、房総に逃げ帰った頼朝公や同じ一族の家康公も此処の「お茶の水」を飲んだ。
 
「平安時代に東国にはまだお茶がなかった」と否定する説がある。だが、太平洋には黒潮の「海上の道」が走り東国は百済を介せず印度や唐国と直接交易を行っていた。5月6月の季節風*に乗りやって来て、住み着いて渡来人となった人もいた。仏教やお茶の伝来は飛鳥より早い。主な輸出品は槇や杉の材木と布、輸入品は唐金(唐銭)だった。
              *つくもあゆ・・九十九の里に海から吹く風

「菅笠の小笠かぶりて下総の市路を行けど知る人もなし」・正岡子規
 お盆になると、猪鼻の山根をお参りする。夏の都川は臭い匂いを放った。鼻をつまみ不動尊からお参りをして、胤重寺、宗胤寺跡の地方裁判所前を通るコースだった。                 見廻り隊①に戻る。

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