福祉のまちづくりは、仙台から始まった。そう言っても過言ではない。
前に髙橋儀平さんの著書『福祉のまちづくり その思想と展開』を読んだ際も、このような記述を見かけた。
せんだいメディアテークのトイレが多種多様なレイアウトになっているのは、これらの積み重ねであるとともに、多様な人に合わせたトイレパターンをここで検証し、その後の福祉のまちづくりに活かされることが期待されている。
今、その精神は受け継がれているのか。
とくに気になってるのが、前述した髙橋儀平さんの本で、ある時、この先進的な取り組みをした福祉のまちづくりが、仙台市の中から消え、行政担当にも引き継がれていないことが、著者の事後インタビューで明らかになったこと。その経緯は、著者も分からないままになっているそうだ。
また、福祉のまち、仙台を取り戻せるのか。
そのヒントは、髙橋氏の言葉を引用すれば、
この思想から、すべてが始まると思う。