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人を見るか、場所を見るか

友人とオンラインで意見交換していたら、小宮先生の犯罪機会論の考えと、こちらの本を紹介された。

『なぜ「あの場所」は犯罪を引き寄せるのか』/小宮信夫


公共空間のトイレや公園などで、なぜ犯罪機会論で検証した上で、計画や運用が始まらないのか。
そんな内容の意見交換をした。

日本人は、予防よりも対処療法のように何かが起きてから事後的に対応することが多い。

この本では、実際に事件があった現場から、景観や環境要因を視覚的に解説していた。

犯罪原因論なのか犯罪機会論なのか
この2つをしっかり理解しておきたい。

事件が起きたあとに、人に悪意があったのではいかと、犯罪の原因を人に焦点を検証するのが、犯罪原因論

塀で囲まれていたり、植え込み、フェンスの有無などその場所の環境的な要因によって犯罪が起きやすい条件になっているか否かを検証するのが、犯罪機会論

これって、この本は犯罪が起きやすい条件を紹介してる本だけど、

人に焦点を当てるか、場所に焦点をあてるのかは、昨今の居心地が良く歩きたくなるまちづくりとも似ているし、

また、環境的な要因もランドスケープの考えとも通ずる。

そういう防犯の面でも価値が高まるまちづくりをやりたい。

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