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翻訳する行為と、その時代背景


ジョンラスキンが執筆した『建築の七燈』の正規初版は1849年だが、1900年のラスキンが没後、世界各国で翻訳され続けている。

その翻訳の背景には、その国の発展と密接に関係しているという。

たとえば、中国ではこの『建築の七燈』が5回も翻訳されている。

翻訳された時々で、その「燈」の字の訳が微妙に異なっており、その意図は、翻訳された年の国全体の雰囲気を色濃く出しているという。

1つの漢字、ひとつの言葉。
翻訳という仕事の多彩さを再認識した。

「建築雑誌」2023年1月号より

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