猛暑の中、涼を求めて3歳の娘と近所を彷徨う
猛暑がやってきた土曜日。
始めたばかりの習い事へ上の子を送り出し、さて3歳の下の子とどこに行こうと考えた。
下の子と2人で出かけることなどめったにないので、まだ赤ちゃん要素を残した3歳に、普段の甘えたい願望が炸裂してぐずられたり、大泣きされたり、ずっとだっこしてと言われるのかなと、内心戦々恐々としていた。
とりあえず何がしたい?と聞くと、最近幼稚園のプールが楽しい娘は「みずであそびたい」と答えた。
どちらにせよ熱中警戒アラートが出ているから水遊びか川遊びしかできないしなぁ。
でも、今年引っ越したばかりで実は近所の水遊びできる良いスポットを良く知らないわたし。まだ待つのが苦手な3歳を横目にネットで必死に調べた。
水着に着替えて水遊びする気満々の3歳を乗せて、車を走らせた。
最初に行ってみたのは、公園内にある小さなじゃぶじゃぶ池のようなところ。浅くて床はタイル張りになっていて、夏は水が流れっぱなしになっているので水遊びにピッタリだと思ったのだ。
喜んで入ろうとした娘がピタリと止まった。「むしさんがたくさん…こわい」
溺れてしまっただんごむしや、その他謎の虫がたくさん浮いていて、普段生きている虫を捕まえるのが大好きな娘も怖気付いてしまった。
わたしもそんな所でじゃぶじゃぶしたくはない。
娘にほかのところ行ってみようか、と言うと「むしさんがたくさんで、はいれないよねぇ。ちがうところにいこう」と娘はせっせと小走りで車にもどってくれた。
次に行ったのが公園内に自然の川が流れているところ。川は浅くて小魚が泳いでいてきれいだったが、底に藻がたまっていてじゃぶじゃぶできるほどきれいではなかった。
「みずがみどりいろだね」とがっかりしている娘に「もう一つだけ違うとこ行ってみていい?」と聞くと「いいよ」とのこと。
また車を走らせ,公園内の川で水を放流しているはずのところに行ってみたけど、6月だからかまだ川はカラカラに干上がって水がなかった。
さすがにそれを見て泣き出してしまった娘。わたしも「ごめんね…」と声をかけるしかなかった。いつものかんしゃくで手をつけられなくなるかと覚悟したが、ひとしきり泣いた娘が急に気持ちを切り替えたのか、車で服に着替え始めた。
そして、「もうたくさんあそんだよねぇ。おうちにかえろうかー」と言ったのだ。
わたしと2人のお出かけだから背伸びしているのか、健気なことを言う3歳。不憫すぎて今日絶対に水遊びさせてあげたいと思い、「○○ちゃん、ジュース飲んで休んだらもうちょっと頑張れる?」と聞いてみた。
「うん、がんばれる」と言う娘とコンビニで涼んで休憩し、わたしは初めて行く山の方面へ車を走らせた。
正直あまり運転が得意でなく、対向車が来たら絶対にすれ違えないような狭くて急勾配の山道をヒヤヒヤしながら抜けると、目的地の森林公園が現れた。
管理人さんがいたので「子どもが遊べる川はありますか?」と聞くと、「そこの目の前の川で遊べるよ。時々ヤマビルがいるから気をつけてね。」とのこと。
娘と手を繋いで川の方に行ってみると、そこには見たこともないような清流があった。娘が溺れる心配がないほど浅く、しかも遊んでいたのは我が家のほかに2家族だけだった。
心配したヤマビルは晴天が続いたからか全くおらず、お腹の部分が青く光る、美しいカワトンボ?がたくさんいた。
大はしゃぎでザブザブする娘。わたしも童心に返っていっしょに川の中を歩き、トンボを追いかけた。
普段からどちらかというと水も空気もきれいなところに住んでるのだが、山の中の空気のおいしさはまた格別だ。
山の中は涼しく、すっかり親子でリフレッシュできたけど、帰りは道に迷ってしまい、1時間くらいかけてやっと帰宅した。Googleの道案内も迷うくらい山の中だったらしい。
道は覚えたから今度は上の子も連れて行ってあげよう。