2022.12.16
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『耐冬花』
私は強い人より、弱さを知っている人の方が好きだ。弱さのない強さはただの暴力になってしまう気がする。
弱さや痛みを知っていて、傷付くこと傷付けることを知っていて、その痛みを大切にできる人を私は大切にしたい。
だから弱くても構わないと思ってる。弱くても構わないと思えることが強さだとも。
だからこそ見える景色があり、感じられる想いがあるはずだと。
ただ、恐れることよりも大切なものがあると判断できるような人ではありたい。傷付きたくないと思ってしたことが、時に相手を傷付けてしまうことがあると忘れたくない。
私が雨や夜も好きだと言える人のことをなんとなく好きだなぁと思うのは、うまく言葉にできないけれど、きっとそういうことなんだろうなと思う。
静かな夜の優しい雨の音の中で眠りたいし、月の光のようなあたたかさで誰かに優しくありたい。
雨や夜の凛とした優しさに気付ける人でありたいと私は思っている。