小鳥み月

旅が好き。はちみつ入りのホットミルクと夜明けと本、映画と夜の静かな雨と光も。

小鳥み月

旅が好き。はちみつ入りのホットミルクと夜明けと本、映画と夜の静かな雨と光も。

最近の記事

2024.10.9 真夜中の『ねじねじ録』

10時には布団に入ったはずなのに、 悩み事を紛らわすように 携帯で調べ物をしまくっていたら 全く眠れなくなってしまったので『ねじねじ録』のつづきを読む。 ブルーライト浴びすぎたし、そういえば夜ごはん食べてなくない?と気付いた時には手慣れた手つきで冷凍庫と電子レンジの扉を開けていた。 早番なので、正直やっちまったーという気持ちでいっぱいだが、さおりちゃんの言葉は楽しい。 焼きおにぎりも食べたし、目も頭も眠いのに心だけはぽかぽかしている。 明日の昼間、後悔しているだろうなと思

    • 2024.10.3 ビーフシチュー

      遅番終わりに会いに行った。 3日間も煮込んだビーフシチュー(しかもルーを使わずに作ったらしい!)をあたためながら、付き合う前からおすすめしていた『ヒーローアカデミア』を観ていた。 どちらも愛だなあと、じんわりとあたたかくなった私をよそに、いつも通りの塩対応。 なんだか機嫌がよろしくなかったけれど、理由もなんとなくわかったし、ビーフシチューもヒロアカも特大の愛情表現だっただろうから少し小っ恥ずかしかったのかなとも思う。 あたたかくて、味が深くてすごく美味しかった。 それを最

      • 2022.8.25 フレディ

        小さい頃から誕生日はここ!と言っていた私。 誕生月は必ずここに食べに行く。 この日も母が誕生日のお祝いに食べに行こう、と誘ってくれた。 ⁡ 久々に訪れたお店の張り紙に、 『もう少し頑張ります』と書いてあった。 胸がきゅっとなる。 ⁡ 昔から変わらずひとりで きりもりしているおばちゃん。 ⁡ いつも美味しいごはんやケーキを本当にありがとう。地元に帰る度になるべく寄ろうと心に誓い、いつもより丁寧に味わった。 ⁡ いつか、あの味が食べたいんだよなと 切なく思う日がきっときっとくるだ

        • 2022.9.13

          自由に空を羽ばたく時の その気持ちの良さとめいっぱいの孤独を。

        2024.10.9 真夜中の『ねじねじ録』

          2022.9.18

          . ⁡ ⁡ 「こんな日に、こんなところまで1人で来てしまった」 25歳の誕生日だった。 ⁡ 晴天だった、とても気持ちが良くて泣きそうだった。 あの日、孤独でも、まっすぐ前を見据えるこの小さな子に私はとても惹かれた。 ⁡ ⁡ 数ヶ月前、大切に思っていた人とお別れをした。 しばらく頭から離れずに過ごしていた私は、誕生日にひとり旅を決行することにした。こんな自分はもう嫌でちゃんとさよならをして前を向きたくて、どうしても1人で過ごしたかった。この日を境に変わりたかった。 ⁡ 友達が誕

          2022.11.9

          『a blink in life』大杉隼平 この時、私はとてもときめいて "出会ってしまった" と、思わず視界がぼやけた 展示された写真とこのキャプションが私の心に強く響いた 程よく冷たい秋口の風が心地よくて、住んでいるところより早めに色付いていた木々があたたかくて晴天で、本当に心地の良い日だった 浅間国際フェスティバルで、ライカとコラボレーションしたバス内に透明型の用紙で展示されていた写真たちがあまりにも素晴らしく、切なく、けれどじんわりあたたかくて、優しくて凛

          2022.12.16

          . 『耐冬花』 私は強い人より、弱さを知っている人の方が好きだ。弱さのない強さはただの暴力になってしまう気がする。 弱さや痛みを知っていて、傷付くこと傷付けることを知っていて、その痛みを大切にできる人を私は大切にしたい。 だから弱くても構わないと思ってる。弱くても構わないと思えることが強さだとも。 だからこそ見える景色があり、感じられる想いがあるはずだと。 ただ、恐れることよりも大切なものがあると判断できるような人ではありたい。傷付きたくないと思ってしたことが、時に

          2023.1.9

          中学の時、毎週行われる学年集会の中で1分スピーチ というものがあった。 毎週テーマが違って、4・5人ずつ順番が回ってくる。 '好きなスポーツについて"とか"あなたが尊敬する人" とか。 私の番が回ってきた週は"1番好きな曲"だった。 市内では珍しいマンモス校で人数も多かった。 そんな大勢の前で、そんな心の奥にある大切な一曲を公開したくなかったし、1番て難しいし。 自分を奮い立たせくれる曲、寄り添ってくれる曲、涙を出させてくれる曲、前を向ける曲、代わりに怒ってくれる曲、

          2023.1.17

          『 gift of magic 』 ー If you tell me I'm wrong, I don't want to be a right. 昔から映画や本や旅、音楽など見たもの、読んだもの、聞いたものからたくさんインプットしていく時期と、それを自分の表現でたくさんアウトプットしないと内側に溜まり過ぎてパンクしそうになる時がやってくる。でも辛くて表現するんじゃなくてそういう時は急にやってきて、楽しくて楽しくてたまらない!どうしよう!という心持ちになる。 写真や言葉

          2023.2.6

          自分の20年前を知っている人がいるというのはとても不思議で、なんだか恥ずかしく、けれど同時にとても嬉しくもある。 ⁡ そのくらい長い年月、友でいてくれたことを 心から嬉しく思う。 ⁡ 人は変わっていく生き物だから、その過程で自然と会わなくなってしまった人もいれば、二度と会わないと覚悟を決めた人もいる。 ⁡ そんな中で変わらずそばにいてくれる人がいるというのはとてもすごいことで、幸せなことで、 泣きたくなるほど嬉しいことだと思う。 ⁡ ⁡ 小学校、中学校、高校、大学、 部活、音

          2023.2.11

          カメラを持ち、私がひとりでふらふらと出かけるその時間、私はたくさんのものと出会う。遠くへ出かけるひとり旅の時も、近くの公園を散歩する小さな旅の時も。 "ひとり"が濃くなる時、寂しさよりも喜びを感じていられるのは、こうしたたくさんのときめいた瞬間がまわりにこれでもかと溢れているからだと私は思う。 孤独の時間を楽しむ者だけにその感覚は訪れる。 次から次へと素敵な瞬間が目に飛び込んできて、きっと時間を忘れてしまうだろう。 『ひとり』になることは案外難しい。けれど『ひとり』の時

          2023.8.20

          ずっと気になっていたお店に足を踏み入れてみた。 どこか懐かしい雰囲気の店内と、常連さんがお喋りしながら頬張っていた看板メニューのポークソテー。ジュジュジュっと出来立ての音とともに揺れる湯気。食べたくてうずうずした。 この日はこのポークソテーを目的にやってきた。 カメラを構えていると、お店にいた70歳の常連らしいおじちゃんたちが話しかけてくれた。 話を聞いていると2人とも写真が好きで昔はカメラ片手によく出掛けたものだと嬉しそうに話してくれた。 1人は写真の先生だそうで、

          2023.8.23

          . 本や映画、各SNSで見つけて響いた言葉は もう何年も前から全てiPhoneのメモにストックしています。 言葉は自分の表現の幅を広げてくれるし、 知識は物事の理解を深め、それによって想像力が養われる。 たくさんの言葉に触れていると、いつか壁に行き着いた時に 思考の手助けをしてくれる。 たくさんの知識の上に成り立つ行動は優しさになる。 伝えたい想いがある時にできるだけ後悔しないように、 誰かを不必要に傷付けたりしないように、 大切な人に寄り添えるように、

          2024.2.6

          ⁡ ばたばたとしていたけれど、やっと落ち着いたので先日拾った枯れ紫陽花を。 ゆっくり温泉に浸かって自分の思考が少しクリアになった晴れの日。 ⁡ ガクの部分がひとつだけ残っている姿になんだか惹かれて手に取った。 ⁡ 枯れた紫陽花ってなんだか縁起が良くないかなと思いつつ、ひとつだけ残った装飾花に「わたしはわたしでいるんだ」という凛とした力強さを感じた。 ⁡ 話は変わりますが、2024年は『愛する』ということを今までより大切に、そして深く向き合っていく年にしたいと思ったので目標にし

          2024.3.15

          キャロットケーキ、シナモンロール、チャイ、ジンジャーエール、ラム入りデザート。 みんな大人になってからその美味しさを知ったものたち。 スパイスや洋酒のおいしさに気付けただけで、私は大人になって良かったなと思う。ふと立ち止まってみたらずいぶん素敵なものをこの手に抱えて私は私を生きているなぁと思うようになった。歳を重ねるごとに、じんわりとあたたかさを増していく私の世界がとても愛しい。 大人になって良かったことの中に、"食べたいものを好きなタイミングで自分の足と自分のお金で手

          2024.4.1

          まねきのドリンクバーのアイスクリーム、山盛りで持ってきたのに、歌うのに集中しすぎて溶けまくってるところや、ディズニーのデュエット曲を入れると(※私は一人で二役歌えます)どんな状況でも必ず「俺の番じゃん!」と歌うところ、普段好きとかなかなか言わないのにあたたかい恋愛ソングばかり歌うところは、まねきで見つけた恋人の好きなところ。 溶けた山盛りアイスクリームとまねきの黄色のテーブルのコンビがなんとも言えない愛しさだったけれど、心のシャッターだけにしておいた。日々、形に残らない小さ