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2023.2.11

カメラを持ち、私がひとりでふらふらと出かけるその時間、私はたくさんのものと出会う。遠くへ出かけるひとり旅の時も、近くの公園を散歩する小さな旅の時も。

"ひとり"が濃くなる時、寂しさよりも喜びを感じていられるのは、こうしたたくさんのときめいた瞬間がまわりにこれでもかと溢れているからだと私は思う。

孤独の時間を楽しむ者だけにその感覚は訪れる。
次から次へと素敵な瞬間が目に飛び込んできて、きっと時間を忘れてしまうだろう。

『ひとり』になることは案外難しい。けれど『ひとり』の時間がくれる多くの発見は、それまでの日々とこれからの日々を鮮やかに彩り、小さな幸せの数々に気付かせ、再びそうした『ひとりの時間』へと私たちをいざなってくれる。

だから私は、これからも旅を続けていく。

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