2023.1.9

中学の時、毎週行われる学年集会の中で1分スピーチ
というものがあった。
毎週テーマが違って、4・5人ずつ順番が回ってくる。

'好きなスポーツについて"とか"あなたが尊敬する人"
とか。

私の番が回ってきた週は"１番好きな曲"だった。

市内では珍しいマンモス校で人数も多かった。
そんな大勢の前で、そんな心の奥にある大切な一曲を公開したくなかったし、１番て難しいし。

自分を奮い立たせくれる曲、寄り添ってくれる曲、涙を出させてくれる曲、前を向ける曲、代わりに怒ってくれる曲、大切な記憶が蘇る大切な曲、笑顔になれる曲、いろいろある。

そういう自分の心の中の大切な曲たちは簡単に誰かに教えたりしたくない。

結局、あの時の学年集会では悩んだ末に、TOP１０以下の曲でスピーチした。捻くれてるなぁとは思うけど。

あなたの◯◯ソングは？って聞かれることがある。
とても悩む。相手によっては話したいなと思いつつ、相手から先に聞かれた時には悩んだ末にやっぱりTOP１０以下を話している。

よっぽど心を許している人にだけ、たとえば夜、しっぽりお酒を飲みながら自分からぽつりぽつりとこぼれた曲だけが本当に大切な曲たちです。

そういう歌ほどカラオケでは歌えない。
相手が大切になっていくほど、歌える曲が減っていく。
変に感情を持っている相手じゃないほど気にせずなんでも歌える気がする。

自分の心をありありと映し出してしまう大切な曲たちは、
おそらくこぼれながらも、自分ではそっと心の中にしまっている。