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2023.8.20

ずっと気になっていたお店に足を踏み入れてみた。

どこか懐かしい雰囲気の店内と、常連さんがお喋りしながら頬張っていた看板メニューのポークソテー。ジュジュジュっと出来立ての音とともに揺れる湯気。食べたくてうずうずした。

この日はこのポークソテーを目的にやってきた。

カメラを構えていると、お店にいた70歳の常連らしいおじちゃんたちが話しかけてくれた。
話を聞いていると2人とも写真が好きで昔はカメラ片手によく出掛けたものだと嬉しそうに話してくれた。

1人は写真の先生だそうで、現像からなにまで1人で行い、自宅は数千もの過去の写真で溢れているという。

思わぬ素敵な出会いに私も心がほくほくした。

『カメラを持っていて、一人で旅に行けるなら最高だよなぁ。旅先では色んな出会いがある。見たものを自分で写真に撮れるんだもんなぁ。
俺もカメラをやっていた頃は、そこらじゅうのものみーんな撮ってたよ。
そのカメラとその笑顔があれば大丈夫だ。悪い男にだけは引っかかるなよ。』

物知りのおじちゃんで色々な話をしてくれた。今でも色々なところへ出掛けるらしく写真も見せてくれた。

『今日ここでこんな出会いがあると思わなかったよ〜楽しいね』と言ってくれた。

月に一度の月曜日、ここで看板メニューのポークソテーをいただくらしい。

2人とあれこれお喋りをしながら食べたポークソテー、とっても美味しかった。

おじちゃんの言葉通り、1人で出かけると色々な出会いや発見がある。社会人になってからひとり旅が増えたけれど、そのひとつひとつにあたたかい出会いが必ずあった。
今回は住んでいるところから車で45分。だいぶ近場だが、"ひとりで"新しい地に赴くこと自体に誰かと出掛けることとは違った意味があるし、私はそれを旅と呼びたい。
それぞれのあたたかい出会いと美味しい思い出と、美しい景色が私をまたひとつ輝かせてくれる。

おじちゃんありがとう。こういう出会いが一期一会と呼ぶにふさわしい気がする。またいつか、月曜日に足を運びたい。

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