寝苦しい夜に
担当した書籍の発売日が今日だった。
見本はおととい、いただいた。できあがったばかりの本を手にとる瞬間のうれしさは言うまでもない。
今回、それに加えてうれしかったのは、Kindle版も出ること。自分のかかわった本をKindleで読むのは、はじめてなのだ。
昨晩は寝苦しくて夜中に何度か目が覚めた。深夜1時過ぎに目覚めたとき、寝室の暗闇でKindleを開いてみた。
予約注文していたから、日付けが変わると同時に配信されていたようだった。暗闇に表紙がうかび上がる。目次を繰っていくと、最後のページにわたしの名前が出てきた。Kindleの画面に照らされたわたしの顔は、きっとにやついていたにちがいない。
誰かの心に、この本の内容が少しでも引っかかりますように。