ヒーロー効果

これは、アメリカ人を観察する際に絶対欠かせない視点です。

何かがあると、必ず“ヒーロー”が登場。大統領選でもパンデミックや災害でも。日常生活でもそうです。

沢山書いているので、見つけた都度コピペしてゆきます。


(2019年11月28日)

仕事でも何でもそうですが、頼りになるリーダーっていうのは、自分が矢面に立って外敵から守ってくれ、問題解決してくれる人では決してないと思います。

そして誰か一人のカリスマ性に頼ることって、危険極まりないと思います。

本当に心強いリーダーは、メンバーが何をやってもたとえ"失敗"しても、大丈夫という安心感をくれる人。その安心感というのは、尻拭いしてくれるとかそういうことだけではなくて、いざという時に一緒に渦中に飛び込んでくれたり浮き輪を投げてくれたり、大したことないよと思わせてくれたり、実際に何かをしてくれなくても精神的な支えでもいいわけで、タイプは色々です。人を萎縮させず自由に動かしてくれる人。そういう人がどっしりもしくはひっそりといてくれるチームは、現場が活きると思います。

何でも自分で解決してくれるリーダーは、他の人々を弱くしてしまう。長い目でみると、一人ひとりが現実処理能力を高めて自信を持つことが社会の底力になると思います。家族でもそうですよね。

ちょっと前に流行った、下町の工場とかそういう感じですね。あれこそが、日本人のスタイルだし日本人らしいと思います。西洋のピラミッド型は元々日本のスタイルには合わない気がします。

日本人が西洋人ほどヒーローものに熱狂しないのも、そこら辺にあるんじゃないかな。ハリウッド系のヒーローものに根っこのところで違和感ある。

(アメリカ人って本当にヒーローが大好きで、消防士さんとかは勿論、事あるごとに誰かをヒーローと呼んで礼賛するのが本当に好きなんですよ。勿論自分がヒーローになるのも大好き。日本人の感覚からすると、幼稚というか純粋というか。そういうのを見ていると、西洋社会の色んな謎や矛盾が見えてきて、それは単純に価値観の違いなのですが、こういう所でも二極の極端な振り切り方が面白いなあと思います。どっちがいいか悪いか、じゃなくて単純に違う。何でも長所にも短所にもなり得ますからね。全てはニュートラルで立ち位置が違うだけ。)



(20201月11日)

アバター

よくそこまでアメリカの自己賞賛自己満足が描けたねとドン引きした映画。2もおそらくそうなのでしょう。

これ観ると、アメリカのネガティブサイド、鈍感さとか半端ない自己肯定感、偏った正義感によるヒーロー感(によるマッチポンプ)とかが透けて見えて、「そういうとこやで・・」と思います。ほんと、そういうとこだよ。もしかするとこの監督(カナダ人)もわざとそういうストーリーにしてるのかも。気付けよ、と。

(アメリカ、いいとこも勿論沢山ありますよ。何でも100%どっちか、なんてのは無いですから。)



(2020年8月21日)

バットマン効果って名前がついてるんだ。

これ、男子にありがちですよね。かわいい(´∇`)

“ 客観視や「なりきり」が集中力や意志力の向上に役立つことを示しています。”

変わりたい大人はこれを意識してやっていますよね。



(2020年10月29日)

アメリカ人、本当にヒーロー大好きだよね。

幼稚園児じゃあるまいし、こんなの見せられてフルー・ヒーロー(インフルエンザのヒーロー)に!とか言われてもねえ。

FB(?グーグル使ってるのかな?)の誤訳が本当のこと書いてて笑った。わざとかな?

(この時点ではウィルスはまだ青。大統領選の所に書いてます。)



(2020年12月26日)

北米で医学部を志望する人が増えているということで。

これは、すごくアメリカっぽい現象だよなあと思います。

多分、ヒーロー効果です。

アメリカって、『国難』があるとヒーロー熱が高まるという面白い現象がありまして。

軍の兵士は常にヒーローの定番なのですが、9.11の時は消防士、いじめなどではそれに立ち向かう人、今回のように病気の時は患者や医療従事者がヒーローとして賞賛されるんですよね。子供向けにはマントつけて片腕伸ばして飛んでるイラストつけて。

純粋というか素直というか、真っ直ぐな人が多く、染まりやすさ猪突猛進という危うさもありますが、斜に構えたようなニヒリズムよりはましかなと思います。

多分これもヒーロー効果なんじゃないかと睨んでます。

ファウチ氏がそれほど人気があるのかどうかは知りません。



(2020年12月27日)
ひとつ前の投稿で、北米では医師を目指す若者が増えているというニュースを紹介しました。

皮肉っぽく書きましたが、その動機は忘れないでいて欲しいと願っています。

今の北米の、拝金主義の医療から、心を持った人として患者を診るシステムに変わってゆくといいなと思っています。

シュバイツアー博士に憧れて医師を目指したとか、肉親の病気をなんとかしたくて、とか、そういう純粋な動機を隠さずに持ち続ける人って、すごくかっこいいと思うのですよ。

そういう素直さは、ヒーロー効果のいい面であると思います。

行き過ぎちゃったら変な勧善懲悪とかになっちゃいますが、何でもバランスが大事で。

これまでいい方にも悪い方にも大きく揺れていたことの振り幅がだんだんと小さくなって真ん中どころに向かっているのかなと、今の社会はバランス取ろうとしているように見えます。

物質文明と精神文明のバランス。

【バランスとタイミング】

大事ですね。



↓BLMでも“被害者”は必ずヒーロー扱いされます。
(2021年5月26日)
スルーしたいけどひとこと。昨日のジョージフロイド1周年の件。

息子の学校でも案の定授業中に黙祷させられたようでして。(案の定というのは、うちの子の学校はああいうリベラル系のイベントが大好きなのです。注意していないと結構偏見に満ちたこと教えています。)

先生が涙ながらにジョージフロイドのスライドとか見せたらしいのですよ。

息子は、「確かに亡くなってしまったことは悲劇だけれど、あんなにヒーローみたいに言うのは違うんじゃないか」っていう考えで、ちょっと距離を置いて聞いていたようです。

あれ、実際は何がどうっていうはっきりとした決めつけは出来なくて、さまざまな背景なり要素があってのことだと思うので、学校なんかでシンプルに「警察が黒人を差別しているのが悪い」と断定して教えることは出来ないしやっちゃいけないと思うのですよ。警察官だって多くの人は日々命懸けで任務についてくれていて、全員悪で差別主義者ってことはない。

立場によっても認識が異なることで、長い年月の間に出来た貧富の差やそれによる教育の違いなど、答えは簡単には出ませんよね。

あの年齢の子供達は学校で教わったことを結構深刻に受け止めて簡単に極端な思想に走ってしまう子もいて、LGBTQのこともそうですが、単純な善悪で対立構造を作って争うことを正義と勘違いしがちなので、教師には慎重になってほしいと思うのです。

他のご家庭がどういう考えなのかは知りません。うちは極端な思想はちょっと、と考える方なので、結構子供とはそういう話をして決めつけずによーく物事をみるように言っています。

おしまい。

いいなと思ったら応援しよう!