根っこがピンク色。きゅん。
2月8日（木）
朝、目覚まし時計が鳴る前に ぱちりと目が覚める。
玄関の引き戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう！」と、あいさつをする。
なんだかとてもきもちがいい。クローバー畑の所々に霜が降りている。白くお化粧しているみたい。小鳥がやってきた。クローバーの中で遊んでいる。なんて素敵な光景なんだろう。ひんやりとした空気。白い息。透明感のある、すべてが ほっとさせてくれる愛しい世界。
多肉植物を見る。
先日、わが家に迎えた多肉植物ファットスターから根がニョキニョキ出ている。びっくり。なんと、根っこがピンク色。ものすごくときめく。春になって土に埋めるのがもったいないくらい可愛らしい。
さつまいもをオーブンに入れる。美味しい焼き芋になぁれ。
カカオとブータンにご飯をあげる。
マタタビを少しあげてみる。ぺろぺろ舐める。カカオはまったく変わらない。ブータンは、巨体で のたうちまわって喜んでいる。食器が、お水が、ガチャーン、ガチャーンとなっている。カカオがその様子を冷ややかな目で見ている。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を少し換える。
「こんにちは〜。」と、声がした。
役場広報課のKさんだ。
「こんにちは〜。久しぶりですね〜。」と、あいさつ。
おんがっぴーのボールペンを机にずらりと並べられた。5色ある。インクの色はみんな黒。3月から100円で販売もするようだ。
「Kさん、どの色が好きですか？」と、私。
「う〜ん、最近、紫好きですね。でも、この緑もいいな。」と、Kさん。
「この水色って遠賀川っぽいよね。」と、私。
「そうですね。このオレンジは、おんがっぴーっぽいですよね。」と、Kさん。そして、
「みるさんは、どれが好きですか？」と、言った。
「ピンク！」と、私。
「やっぱり。」と、Kさんが笑った。
Kさんが帰ると修一郎が起きてきた。ボールペンを見せる。緑色のを手に取っていた。
食事の支度をする。食事を食べて修一郎は寝た。
今日、ごはんさんがすごく立派な椎茸と、修一郎の食べれるサラダ巻きを買ってくれていた。椎茸は軸もかなり大きく、すごくときめいた。ありがたいなぁ。ごはんさんに水色のボールペンを渡す。友人の あまんちゃんが送ってくれた、おいしいお米を土鍋で炊いた おむすびもお裾分けする。
久しぶりに両親と電話で話す。よく笑った。
お散歩に行く。
てくてく歩いていると、ブータンが横切った。
「ブータン！」と呼ぶと、トコトコやってきた。そこへ、
「お姉さん！」と、可愛い声がした。
振り返ると、去年、クローバー畑に遊びにきていたNちゃんが自転車に乗ってやってきた。
「こんにちは。」と言うと、
「こんにちは。ねぇねぇ、あの猫ペット？」と、聞いた。
「う〜ん。ノラちゃんなんだけど、うちに入ってきてカカオとご飯食べたり寝たりしてるの。」と、私。
「仲良くなりた〜い。」と、Nちゃん。
「なれると思うよ。人懐っこいから。」と、私。
「名前なんていうの？」と、Nちゃん。
一瞬、”ツートン” と言うべきか ”ブータン” と言うべきか迷ったけれど、口から出たのは、
「ブータン。」
「ブータン！」と言って、Nちゃんが笑っている。
そして、「ブータン。」と呼びながら近づく。ブータンは、びゅうっと逃げていった。
Nちゃんの友達がやってきた。ひとりはHちゃん。もうひとりは、すらりと背の高い男の子だった。私を見て、
「ちわっす。」と、言った。
聞いたことがあるぞ。”ちわっす” は、確か「こんにちは」という意味だ。
「こんにちは。」と言ってみた。どうやら正解だ。Nちゃんが、
「この人、おんがっぴーの作者だよ。」と、その男の子に言った。すると、
「ガチで！？」と言い、驚いた顔をしてこちらを見ている。
”ガチで” …この状況から推測すると、「ほんとに！？」という意味だろう。たぶん。と考えていたら、
「ほんとに！？ほんとに！？」と、その男の子が言った。
やった。当たった。やっぱりそうだ。でも、2回続けて言うときは「ガチで！？ガチで！？」とは言わないんだなぁと、ちょっと驚いた。
「ほんとです。」と、私。
帰り道、久しぶりにレモンさんとチワワくんに会った。変わらず元気でうれしくなる。
オリーブオイルで椎茸をじっくり焼く。軸も焼く。岩塩をゴリゴリ挽いてかける。すごくおいしかった。
仕事をする。
修一郎が起きてきた。
ごはんさんが買ってきてくれたサラダ巻きを見てとても喜んでいる。朝作っておいた おかずを温め直す。
仕事をする。もうすぐ看板の絵が出来そうだ。
ふと気づくと、先日、絵本をお届けした方からメッセージが届いていた。喜んでくれているようでよかった。
夜、庭に出る。
久しぶりにオリオン座を見た。きれい。キラキラ輝いていた。うれしくなる。「久しぶりだね。」と手を振る。幸せだ。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。
カカオは遊びに出かけている。
ブータンはいつもの椅子の上で眠っている。呼吸するたび大きなおなかが動いている。
これから眠くなるまで仕事をしよう。
今日もいい一日だった。
