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胸が きゅううん…として うるっとして 好きになって

10月17日(木)
ふかふかの大きなパンを食べる夢を見た。
ふと目が覚めると、おふとんを もぐもぐしていた。むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

今日は心を鬼にしてウーちゃんとルーちゃんにエサをあげないでおく。昨日たっぷりアカムシを食べたから。

大人のウーちゃんルーちゃんにあんまりエサをあげすぎてはいけない。自分に言い聞かせる。目が合いそうになると、さっと目をそらす。

仕事部屋にこもり絵本のラフを描く。

メールが来ていた。先日絵をお渡ししたSさんのお嬢さんYさんからだ。

絵をとても喜んでくださっている。感動してくださっている。メールを読みながら私もとても感動した。本当にありがたいなぁ。

食事の支度をする。
麻婆茄子。挽肉の代わりに大豆ミートを使う。
ナス、白ネギ、細ネギ、生姜、ニンニク、甜麺醤、豆板醤、中華ブイヨン、醤油、砂糖、胡椒、酢、コーンスターチ、片栗粉。

中華料理って味付けに調味料や薬味をたくさん使うなぁといつも思う。

午後、ごはんさんと話す。

「今夜、スーパームーンだね。」ごはんさんが言った。

そうだ、今夜だ。昨晩の月ですっかり満足して忘れていた。

「昨日の月もきれいだったね。」と、私。

「写真撮ったよ。」と、見せてくれた。

すごくよく撮れていた。ぽっかりとした まんまるの月だけの写真。雲が重なり神秘的な写真。私はすっかり写真を撮り忘れていた。いつものことだが。

そして、シエンタの色を塗る話になる。
先月から、私たちが週末に行っている ”こもれびの森” での仕事が忙しくなっている。来月いっぱいくらいまで続くだろう。なので、しばらく週末は時間がとれない。

ということで、平日の時間があるときに私がひとりで色塗りの作業を進めることにする。

「オレが塗り方教えとくから。」ごはんさんが言った。それなら大丈夫だろう。

家に帰り仕事部屋にこもる。
せっせと絵本のラフを描く。

電話が鳴った。
トヨタのYさんだ。明日の午前中にみえるということ。

修一郎の食事をお弁当仕立てにしておく。

夕方、お散歩に行く。
てくてく坂道を上る。桜の葉っぱが黄色や橙色になっている。きれい。枯れ葉が地面にたくさん落ちていた。その上を歩く。カシュッカシュッと、とてもいい音がする。

桜は花で私たちを楽しませてくれて、枯れてからもこんなに楽しませてくれてすごいなぁと尊敬する。

きもちがいいなぁ。楽しいなぁ。空が広いなぁ。
てっぺんから大きな池を眺める。

帰り道、バナナさんが可愛がっているノラちゃん ”ジャム” がついてきた。可愛い。

家に帰りつき庭仕事をしていると、バナナさんが通りかかった。

「みるちゃん昨日、ゆめタウンにおったろ。」バナナさんが言った。

「うん。」と、私。ナスとミルクを買ったのだ。

「後ろからずっと見よったたい。」と、バナナさん。

え。全然気がつかなかった。

「通販生活買ったよ。みるちゃんとこ届いた?もう読んだ?」と、バナナさん。

「まだ届いてないよ。」と、私。

通販生活の商品が好きでたまに購入している。
マキタのオレンジ色のコードレス掃除機とか、メディカル枕とか…。

読み物満載のカタログを定期購読していたのだが、オンラインショップ開設後しばらくしてから無料で届くようになったのだ。

「今回の記事めっちゃおもしろかったよ。猫のこといっぱい書いてる。猫って12時間寝るんだって。隅から隅まで読んだよ。」バナナさんが言った。

「そうなんだ。私、毎回載ってる深谷かほるさんの漫画が好き。”夜廻り猫”。」と、私。

初めて ”夜廻り猫” を読んだとき、胸が きゅううん…として、うるっとして大好きになって思わず Amazonで大人買いをしたのだ。その話をすると、

「みるちゃん、貸して!!」と、バナナさんが大声で言った。

「もちろん。ちょっと待ってて。」そう言って ”夜廻り猫” 10冊を抱えてバナナさんに渡した。

バナナさんは それを持って うれしそうに帰って行った。

暗くなったので家に入る。

仕事部屋にこもり絵本のラフを描く。

りんごを食べる。
ホットミルクを飲む。

夜、庭に出る。
雲が出ている。空がぼうっと明るい。見えないけれどこれは月の光だ。ちょっと時間が早いみたい。眠る前にまた庭に出よう。そして、月を見よう。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日もいい一日だった。

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