リフレッシュ
12月1日(日)
朝、アラーム3回目で目が覚める。
なんとか起き上がる。
小鳥の歌声が聞こえてくる。うっとり。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに
「おはよう!」と、あいさつをする。
ウーちゃんの水槽の前で
小松菜ジュースを ごくごく飲む。
ウーちゃんがそばにやってくる。
2本足で立ち、ゆっくりこちらを見上げる。
可愛いくて きゅんきゅんする。
修一郎の食事をお弁当仕立てにして
ふたつ作っておく。
注文分の絵本を梱包する。
お昼前、ごはんさんと こもれびの森に行こうとしていると、ミャウさんがやってきた。3人でおしゃべり。
可愛いシエンタに乗って、
ごはんさんと こもれびの森へ しゅっぱーつ!
緑がとてもきれい。
昨日の車の中で、
星雲の中で恒星が生まれる話になった。
私はそんなことは全く知らず、
ただ「星雲ってきれいだなぁ」と思っていた。
以前ごはんさんに教えてもらい、びっくりしたのだ。
その壮大さ、ダイナミックさに ふたりで感嘆する。とてもロマンがある。
「こもれびの森へ行く前に、お米買いに行こう。」と、ごはんさんが言った。
とてもいい考えだ。
私たちの大好きな いつものお米屋さん。
山の中を走る。
ところどころ、木々が紅葉して美しい。
山が彩り豊かに光を浴びて輝いている。
なんてきれいなんだろう。
こんなに美しい景色を見ることができて幸せだ。
山道を上っているとき、
「あ、滝!」と、ごはんさんが言った。
キョロキョロする。木々の間から ちらっと見えた。水の流れが輝いていた。
「帰りに寄ってみよう。」ごはんさんが言った。
お米屋さんに到着。
「こんにちは〜。」ふたりで声をかける。
「は〜い。」と言って、優しい笑顔の女性が出てきた。
ここの人たちは、話し方も笑顔も話すこともぜんぶ、清潔感のある優しさに満ちている。
お米もとびきりおいしくて、この人たちがこの場所で作るお米だから、これだけおいしいんだろう。と、思える。
お米を買いに来るたび、あたたかなきもちになる。ごはんさんも同じように感じていた。
山道を下る。
さっき見た滝の場所まで降りてきた。
車を停めて、てくてく歩く。
「空気が澄んでるね。」
「きもちがいいね。」
「見て、苔がきれい!」
「苔の緑色って本当にきれいだよね。」と、話しながら歩く。
水の音が聞こえてきた。
道路から少し入る。
あった。
小さなダムが滝のようになっている。
陽の光を浴びてキラキラ輝いている。
「水のカーテンみたい。」ごはんさんが言った。
本当にそうだった。すごくきれい。
滝が川に流れ落ちている。
白い水しぶき、澄んだ水、水の流れる音、竹林と雑木林、澄んだ空気、素晴らしかった。
「こういうのが最近のオレたちに必要だったんだ。うん、そうなんだよ、こういうのが必要だったんだ。」と、ごはんさんが言った。
その話し方が、心からそう思っていることが伝わってきて じーんとした。
「うん、本当にそうだね。フレッシュ。」と、私。
「うん、フレッシュ、フレッシュ。」と、ごはんさんが空を見上げて繰り返した。
「リフレッシュ。」と言って、私も空を見上げて深く呼吸した。
何度も通った道だったけれど、今日初めて ごはんさんが滝をみつけた。
まるで私たちにこの景色が必要だったから姿を現してくれたようなきがした。
満足して景色にお礼を言い、車に乗り込む。
こもれびの森に到着。
あれこれ用事をする。
Yさんがやってきた。
袋にずっしりと入った銀杏をくれた。
今日も残りの銀杏の皮を剥くということ。
さすが銀杏番長だ。
イチョウの葉が落ちて黄色い絨毯になっている。
そこにまた銀杏がどっさり落ちていた。Oh…
拾うことにする。
シエンタの前で、
「あ、お友だちが留まってる。みるさんの。」と、ごはんさんが言った。
シエンタのミラーに小さな黄緑色の虫が ちょこんと留まっていた。可愛い。
ごはんさんのお友だちだと思うが。
「頭に黒い点々があるね。」と、話す。
そういえば、昨日ほっぺに何かが留まった。
くすぐったかった。
手で払おうとしたら ふっと離れた。
「みるさんのほっぺにトンボが留まってた。」と、ごはんさんがびっくりした顔で言った。
私もびっくりした。
ごはんさんの肩や手にはしょっちゅうトンボが留まる。
こもれびの森には、お友だちがたくさんいる。
ごはんさんは秋に楽しんだ栗のトゲトゲや葉っぱなどを掃除している。
ご近所の方が木切れを燃やしていた。
ごはんさんが拾った葉っぱなどをいっしょに燃やしてくれることになった。
葉っぱを袋に入れるのを手伝う。
Yさんが乾燥させて持ってきてくれた銀杏を渡すと、とても喜んでくれた。
今日はいろいろタイミングのいい日だ。巡り巡っている。
何軒かお店に寄って帰り着くと暗くなっていた。
ごはんさんのお庭とクローバー畑のイルミネーションがきれいに輝いていた。
「なかなかゆっくり見ることないから、イルミネーション見よう。」と、ごはんさんが言った。
いっしょにイルミネーションを眺める。
今朝、ミャウさんもイルミネーションで癒されたと言ってくれた。
ごはんさんのアイデアでつけてくれたイルミネーションが、ご近所の人たちにとても喜ばれている。本当にうれしい。
点灯させっぱなしだった りんごの木の青いライトも点滅させるようにした。ますますきれいになった。
小さな星がひとつ ぴかりと輝いていた。
家に入る前、夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
今日もいい一日だった。