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雨もりの音
11月2日(土)
朝、ぱちっと目が覚める。雨の音と小鳥の歌声が聞こえてくる。可愛いなぁ。
毛布の中にもぐって もぞもぞ方向転換し、手を伸ばして、ファンヒーターのスイッチを入れる。ブオォ〜っと温風が吹き、お部屋が暖かくなる。むくりと起き上がる。
ファンヒーターの前に座って温風に吹かれる。きもちがいい。カカオもこうやってブオォーっと温風に吹かれていたなぁ。
昨晩遅く、雨漏りしていることに気がついた。廊下が水浸しだった。
前回の大雨では雨漏りしなかったので、屋根が自然治癒したと喜んでいたけれどしていなかった。
バケツに雑巾を敷いて廊下に置いた。雑巾を敷いておくと、ポタッポタッという音がしないのだ。
朝、どれくらいたまったかな〜と、ちょっとドキドキしながら見てみる。そんなにたまっていなかった。
ずいぶん前に台風が来たとき、ゴォゴォと風が吹きザーザーと雨が流れる音を近くに感じた。ふと廊下に出ると、廊下の壁を滝のように水が流れていた。どうりで音が近かったはずだ。と、納得した。
とりあえずバケツを何個も並べて いろいろな音がするのを聞いていた。それぞれのバケツで音がちがう。どれもいい音なのだが、眠れない。そのとき、バケツの底に雑巾を敷くことを思いついたのだ。えっへん。
天井が少しめくれている。乾いたらガムテープで貼っておこう。ガムテープって梱包にも使えて、家や車の修理にも使えて、埃もペタペタと取れて便利だなぁと思う。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
2本植えているミニりんごの木が大きくなった。小さかった方の木が、倍以上大きかった木と同じくらいの背丈になっている。今年は りんごの実はならないが、イルミネーションをするのが楽しみだ。
ウーちゃんとルーちゃんにアカムシキューブをあげる。ウーパールーパーは口が横にすごく開く。めいっぱい口を開いたときの顔も可愛い。可愛くて同じような写真を20枚くらい撮ってしまった。
注文分の絵本を梱包して郵便局に出しに行く。
おでんの残りを修一郎のお弁当のおかずにする。
アレルギーで肉類、魚介類、乳製品は食べれないが、なぜか練り物なら食べ過ぎなければ大丈夫のようだ。
絵本のラフ修正が完了した。
これからpdfファイルにしよう。そして、英訳してもらうためモラー直子さんに送るのだ。
午後、ごはんさんのところへ行く。
ごはんさんが育てている ヒドジョウのモーちゃんは最近ぐっと大きくなった。先住のヒーちゃんに近づいてきた。ピンク色のヒドジョウは愛嬌がある。動きは活発だが性格は温和だ。2匹が仲良しでうれしい。
ごはんさんと遅めの昼食を食べる。
椎茸がぷりぷりで、エリンギがシャキシャキで、お芋がほくほくで、蓮根がサクサクだった。今日も「おいしいね〜。」と言いながらいただく。
何軒かお店に寄り、こもれびの森へ向かう。
大雨で地面に敷いていた板が少し流されていたり、枯れ葉がたまっていたり、水がどこからか入ってきていたが、大きな被害はなかった。
先々週、どっさり拾った銀杏が、またびっくりするほど落ちていた。”降っていた” と言う方がピンとくる。地面にぎっしり転がっている。
今日は小雨でぬかるんで寒くて夕方なので、明日拾うことにする。YOさんが喜ぶことだろう。
手短に用事を済ませ帰路に着く。
帰りに寄った店を出るとき、ごはんさんが
「あっ。」と言った。そして、
「ここにあった。」と付け足した。
ごはんさんの視線を追うと、そこに椎茸菌を植え付けたクヌギの木があった。
おぉ…。キラキラ輝いて見える。
ふたりとも ちょっぴり買いたくなる。
でも、立派なクヌギの木はたくさんある。椎茸の種菌は500個ある。じゅうぶんだ。少し眺めたあと買わずに店を出る。
また、「おいしい。」「おいしい。」と言いながら夕食をいただいて帰路に着く。
帰りに、カップに ごろごろ入っているキューブ型のスイートポテトを買ってくれた。初めてだ。新しいおやつ。
ごはんさんといると、新しい食べ物に挑戦できることが多い。自分では思いつかないものばかり。ひとりだと食べるのをうっかり忘れてしまうこともある。そうやって少しずつ少しずつ食べれるものが増えていっている。ありがたいことだ。
家に帰り着く。
夜、庭に出る。
墨色の空に雲の淡いグラデーション。きれい。
夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。
ヤモリが可愛い声で鳴いている。
今日もいい一日だった。